合格者体験記

平成27年度

『一致は力なり』のクラス目標の下「40人全員で合格」を合い言葉に挑みました

大分県立三重総合等学校 教諭 吉松泰介

大分県立三重総合高等学校は、地域の4校が発展的に統合し平成18年4月に開講した学校です。農業科に位置づけられている生物環境科の1年生40人が3級を受験し、40人全員が合格、平均点84.3点という結果をもたらせてくれました。

「日頃の授業の取り組みが検定結果につながる」という信念から、日々の授業展開にこだわり指導してきました。放課後の補習、毎日・当日課題等に本格的に取り組み始めたのは検定の1ヶ月前でしたが、授業に集中して臨み理解していたため、この時点でほとんどの生徒が合格する力を持っていました。1人1人が集団の成員としての自覚と責任感を持ち、目標達成に向け取り組み、その目標を成し遂げた。このことに自信を持ち、さらなる向上心を持って可能性を追求して欲しいと願います。

職員の営農指導資質の向上には「日本農業技術検定2級」資格は有効

JAグリーン近江 人事課 吉原 克典

滋賀県のJAグリーン近江(正組合員8,750人 平成28年1月末日現在)では今年初めて日本農業技術検定を団体受験した。全体朝礼での理事長による紹介がきっかけだった。受験者数は総勢160人で農協全正職員451人の約3割強にも上る。試験結果は、2級には92人が挑戦し合格率は32%、3級には68人が挑戦し合格率は94%であった。

JAグリーン近江には本店のほか15の支店があるが、人事課が事務局となり営農事業部のTAC職員を中心に、支店の営農経済担当者や他の事業部の職員等、支店・事業部を問わず多くの者が受験した。

2級受験者の感想として「日本農業技術検定のことは受験するまで知らなかったが、農業の実地に役立つ問題が多く、職員の資質向上には有効な試験ではないだろうか」、「最近は農業経験のない職員も多いし、営農事業部以外の職員にも必要な知識だ」という声も聞かれた。

2年前には大規模ファ-マーズマーケット(きてか~な)がオープンし、600人ほどの出荷者から多品種の野菜・花卉・加工品が出荷されるようになった。また、管内では滋賀県特産の近江牛も飼養されており、職員の営農指導力強化がより一層求められている。

毎日の積み重ねが合格につながりました

静岡県立田方農業高校 食品科学科 食品加工コース 岩崎 朱子 

     

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平成26年度

東京都の技能スタンダードの取り組み動向

東京都立農芸高等学校教諭 氏田 浩一
    
東京都教育委員会が平成25年4月に「学力スタンダード」と「技能スタンダード」の導入を決めたことにより、「日本農業技術検定3級受験」は平成27年度から都立農業高等学校の全生徒に目指させることになりました。
これに伴い、平成25年度に推進モデル農業校に指定された都立農芸高等学校では、25年度に自校の「学力スタンダード」の作成を行い、「技能スタンダード」については、平成26年度に2年生を対象に全学科に「日本農業技術検定3級全員受験」の導入を決定しました。
同校は園芸科学科1クラス、食品科学科2クラス、緑地環境科1クラスですが、受験者150名、合格者111名合格率74%でした。各科とも科目「総合実習」として検定合格者には1単位を増単位として位置づけ取組みました。学校側は当初心配したそうですが「やればできる、成績は教師次第だ」と自信を持たれたそうです。

教師と生徒が一体となって3級全員合格を達成

平成26年度日本農業技術検定3級最優秀団体(農業高等学校の部) 
宮崎県立日南振徳高等学校教諭  松岡 亮一

宮崎県立日南振徳高等学校(日南市)では、26年度3級受験において、第1回37名受験37名合格、第2回同じく37名受験37名合格、合計74名全員合格を達成しました。
同校は総合制専門校で農業系は地域農業科1クラスですが全員受験をしています。日本農業技術検定の受験に当たっては、補習のほか毎日始業前にミニテストを実施して、検定に臨んだそうです。
試験内容は1年生で学習する「農業と環境」教科書の内容から出題されますから、先生のご指導の下に効果的に勉強をすれば確実に成果が上がることを物語っています。

授業後の補習を充実して2級の検定合格に重点をおいた農業教育を進める

平成26年度日本農業技術検定2級最優秀校(農業高等学校の部)
安城農林高校教諭 永井 直樹

愛知県立安城農林高等学校は農業科・園芸科・生物工学科・食品科学科・動物科学科の6学科を有する農業高校です。それぞれの学科が食料と環境について深く学び、農業のスペシャリスト育成を目指しています。
生徒は受験時に学科の学習内容に応じて選択科目を選び受検しています。⒊級よりも選択科目の割合が高い2級を単独で受験する生徒も多くいます。日本農業技術検定は日頃の学習内容の定着や成果を確認することができ、生徒の自信と学ぶ意欲に結びついています。
26年度は3級の合格率は第1回95.5%、第2回85.3%、2級の合格率は第1回100%、第2回27.6%でした。 今後は、授業後の補習を充実させ、2級の合格率を上げるとともに,さらに多くの生徒が検定に挑戦するよう指導していきます。そして、農業への興味関心、理解を一層深め、即戦力として社会に貢献できる人材育成を目指した農業教育を実践していきます。

農業技術検定を活用して学生の学習状況を再確認

平成26年度日本農業技術検定2級最優秀団体(農業大学校の部)  
埼玉県農業大学校 助教授 平井 敏一

埼玉県農業大学校は県南東部の鶴ヶ島市にあり、本年で70周年を迎えます。4月から県北の熊谷市へ移転し、新たな農業大学校として出発します。
農業高校出身の入学生は日本農業技術検定3級を取得している学生が多くいるものの、近年特に普通高校からの入学生が増加してきており、農業大学校に入学するまで農業を学んだことのない学生も多くなりました。
そこで、本校では入学時に基礎学力の確認テストに加えて、農業技術検定3級の過去問題を用いて、農業に関する知識を確認することにより、学校全体としてひとり一人の学生にきめ細かい指導を行うよう心掛けています。
特に、農業に関する習熟度が低い1年生をに対しては、放課後(5時限目)に7回補講を行い、7月の3級試験で全員の合格を目指しました。
後期には3級合格者を対象に、12月の2級試験合格を目指して受験対策講座を放課後(5時限目)に8回開催し、模擬試験と問題解説を行い、毎回の模擬試験では全員が8割以上の正解率を目指して指導しました。
また、本校は在学中に農業技術検定をはじめ、大型特殊自動車(農耕車限定)免許、同けん引免許、毒劇物取扱責任者、危険物取扱者(乙種4類)、農業機械士、建設機械等の取扱資格、家畜人工授精師(酪農専攻)、食品衛生責任者などの資格を1つでも多く取得するよう動機づけを行い、自宅就農や就職就農に役立つよう積極的な指導をしています。
これらの取り組みの積み重ねとして、2級合格率の向上につながったものと思います。

日本農業技術検定1級(果樹)学科の合格は、“継続は力なり”の結果

有限会社 服部果樹園 代表取締役 服部 一成

私は、和歌山県有田市にて果樹農家として個人で農業経営を行いながら、法人経営では自家の農産物と地域特産品の販売、経営や品質管理のコンサルティングなどを行っています。
また、和歌山県農業大学校では環境保全型農業の非常勤講師として、農業後継者の育成にも携わっています。
大学は経済学部を卒業しておりますので農学は独学ですが、改良普及員資格などの資格試験を取得することで農業スキルを積むことなども行ってきました。日本農業技術検定は、2級を一般受験が初回に実施された年に合格し、その翌年には1級が初回に実施され、その時から果樹を選択してチャレンジしてきましたが、果樹の出題範囲は、主要果樹(リンゴ、ナシ、ブドウ、モモ、カキ、カンキツ、ビワなど)から特産果樹や熱帯果樹までとても幅広く、品目・品種によっても栽培、収穫、出荷の技術が異なるため、その難易度はとても高いレベルにあると思います。
2級(果樹)では95%程度の正解率で合格することができましたが、1級(果樹)の初回チャレンジの結果は正解率30%程度だったと記憶しております。
その後も毎年チャレンジすることを自己研鑽の機会と考え、試験勉強を継続することで自分自身に幅広い知識が蓄積され、徐々に正解率も向上していって、6回目のチェレンジで合格することができました。社会人なので試験勉強のための時間を確保することはなかなかできなかったのですが、諦めずに地道に勉強してきたので、今では“継続は力なり”を実感しています。
私の勉強方法ですが、一般科目については、農業関係の新聞を購読していますので、農業政策や農業経済について最新情報を得て、体系的に「食料・農業・農村 白書」で統計結果などを知識として得るようにしてきました。選択科目の果樹については、同じく前述の新聞で主要果樹の最新技術の知識を得ることと、「果樹園芸大百科 果樹共通技術」(農文協)で得た果樹共通技術の知識をベースに、さまざまな果樹専門書を用いて各品目・各品種についての独自の技術を知識として得るようにしてきました。ここで重要なのは、技術は日々進化していますので、専門書は必ず最新版を用いることをお薦めします。このように、長期的に日々の生活に学習を取り入れておけば、試験の約1週間前から過去5年間の試験問題を計2回反復して学習し、自分の弱点を知り、その点を強化したことが今回の合格につながったと思っています。
果樹の栽培品目・品種には地理的制限がありますが、私と同じ農業経営者の方は、受験勉強で知識として得た技術を現場に導入し、検証することは、実践技術のスキルアップのみならず、品質と収量も向上し、経営に大きな相乗効果をもたらします。
このことから、若き農業後継者や農業経営者は、是非とも日本農業技術検定1級試験を農業経営のツールとして活用し、農業所得の向上を実現することを私は推奨します。

平成25年度

4学科のカリキュラムに組み入れた本校の日本農業技術検定対策について

北海道旭川農業高等学校 教諭 小山 靖之

 北海道の農業高校では「農業を学ぶ者として、農業の専門知識や技術・技能の定着を図るために農業技術検定3級の内容は生徒に身につけさせたい」と検定開始当時から全道で3級取得へ向けて取り組んでいます。 本校では、以前は全学科2年生で受験していましたが、現在は各学科カリキュラムに合わせ、受験させています。農業科学科・生活科学科は、3年間農業全般を学習するため2年生で受験。食品科学科・森林科学科では、科目「農業と環境」を学んだ後は、栽培分野から学習内容が離れるため、1年生で受験させています。  私が所属している森林科学科では、栽培分野については、カボチャ等の栽培実習、環境分野については、森林科学等の林業専門教科の実習を通じて学習させています。食品・畜産系分野については実験実習がありませんので、座学での問題集を中心とした学習をさせています。 また今年度より、検定時期に合わせ、朝の学習時間と放課後の検定対策授業を設定し、過去問題を繰り返し解答させた結果、合格率が向上しました。

農業技術検定で農業の基礎知識向上と達成感

熊本農業高等学校 教諭 中原 武

 熊本農業高等学校では、2年生時に第2回農業技術検定3級を全員が受検し、3年時には第1回農業技術検定の3級と2級を希望者が受検しています。  2年生時の受検に当たっては、授業の中や放課後の課外で過去問を中心に解説を含めた指導が各学科で行われています。全員合格を目標に生徒達は頑張っていますが、なかなか難しい現状です。今、2級の合格率向上を目指した指導方法を工夫し、総ての生徒が目標達成できるような指導体制づくりに取り組んでいます。  本校では、平成25年度から「熊農マイスター制度」を設け、様々な資格取得や大会での入賞を点数化し、獲得した合計点数によって卒業時に表彰しています。表彰を受けるため、自己実現のために個人個人が目標を設定し、目標に向かって一生懸命に取り組んでいます。 この制度により生徒達が農業技術検定はもとより様々な資格取得に意欲的となり、各自が目標を一つ一つクリアすることで達成感も味わっています。

農業技術検定を団体受験して

長野県南安曇農業高等学校 教諭 溝口 紀泰

 長野県南安曇農業高等学校は、北アルプスの麓に位置し、もうすぐ100周年を迎える農業高校です。何度かの学科改変を経て、「グリーンサイエンス科」、「生物工学科」、「環境クリエイト科」の3学科がある学校です。いずれの学科も1年次には「農業と環境」を学び、2年次より、それぞれの学科の専門的な学習に進んでいきます。 「農業技術検定3級」は、1年生および2年生が授業の一環として団体受験し、農業の基礎的な知識の定着を図り、専門的な学習、実習への導入と位置付けています。 2年生、3年生になるにつれ、他の資格・検定も多くなってきますので、「問題集」・「テキスト」・「教科書」をどのように使い分けるか?どのように学習していけばよいか?ということも授業の重点に入れ、効果的・効率的な学習方法が低学年の段階で身につくように指導を工夫しています。

農業科目の基礎固めとして、日本農業技術検定を行っています

広島県立庄原実業高等学校 教諭 宮本 正展

 庄原実業高校は,開校105年目を迎える広島県の専門高校(農業)の拠点校であり,実業(なりわい)の道を究め,卒業後社会で通用する人材の育成を目指しています。 本校は,生物生産学科(園芸流通・動物生産)・食品工学科(食品製造・生物工学)・環境工学科(環境保全・環境開発)・生活科学科(生活福祉・生活文化)の4学科(8類型)であり,日本農業技術検定3級の選択科目である栽培系・畜産系・環境系・食品系のどの分野でも選択して受験でき,本校では2年生の12月に3級を全員受験するように取り組んでいます。 1年生では,農業科目として,科目「農業と環境」と生物生産学科などの各学科の特性を活かした基礎科目について学習し,その後2年生の11月から問題集を中心に早朝・放課後補習を行いました。学年全体では合格率38%とまだまだ低い結果となってしまいました。 日本農業技術検定は,基本的な項目が体系的に取り入れられていると同時に専門性も深めていくことができ,合格した生徒はさらに意欲的に他の資格にも挑戦し,学習するようになりました。 今後は,朝学習や各学年の教科学習内での学習を深め,定期テストにも模擬試験として取り組み,3級の合格率を上げるとともに,2級にも多くの生徒が挑戦し,農業への興味関心を深め,後継者育成や農業への理解を高め,即戦力として社会で貢献できる人材を育てたいと考えています。 

JAかながわ西湘の農業技術検定への取り組みについて

JAかながわ西湘 営農部指導課 守屋 佑一

 JAかながわ西湘は温暖な気候に恵まれ、果樹を中心に多種多様な農産物が生産されています。 自分は入職以来、営農指導を行っていますが、必ずしも農家の皆様に満足できる指導を行えているとは言い難いです。そんな悩みを抱き、日頃より少しでも営農指導の業務をスキルアップしたいと思いなにか無いかと模索していること農業技術検定と出会いました。 自己研鑽に励み、無事、一度の試験で2級、3級を取得することが叶いました。検定試験本番では、学習の成果はもちろんのこと、組合員との話が思い起こされ日々の業務と農業技術検定はしっかりと結びついている。そのような実感を持ちました。 取得した次年度、この検定を広く農協職員にも取得してもらいたいと思い、業務として職員研修を行い、農業技術検定の模擬試験を行い団体受験を開催し、営農、金融に関わらず数多くの職員の方に農業技術検定を取得して頂きました。その中には農業知識豊富な職員もいましたが技術の基本を見直すとても良い機会だと好評を得ました。 農協職員や農家以外にも農協を志す学生などにはとても良い学習の機会になると思います。

日本農業技術検定にチャレンジ 営農指導員は全員1級合格をめざせ

JAみな穂 営農部長 松原 克巳

 我がJAみな穂には16人の営農指導員がいます。中期経営3か年計画の中で営農指導員資質向上の一環として農業技術検定受験を位置づけました。 日々、農業者と接する中で農業者の規模拡大とともに農業者の情報量が営農指導員の情報量をうわまわると思われることが度々あり 営農指導員の基礎営農力をアップすべきと考え、全員1級受験、全員合格を目標としました。営農指導員は知識と技術に貪欲であるべきです。 本音は、合格することよりも合格するために各自がもう一度専門書を読んだりお互いの知識や情報を交換したりする過程でチームの力をアップすることにあります。 受験前には過去問題の解説を中心としながら集中ゼミを2時間3日行いました。ゼミは夜間で参加は自由としました。 ゼミの期間は生産部会の反省会等で多忙な時期であり参加した営農指導員は少なく、そのせいか合格者は2人にとどまり全員合格は果たせませんでした。 それでも我がJAに難関1級合格者が2人いることは頼もしいことであり、今後も全員1級を目指してチャレンジします。

日本農業技術検定1級合格を目指して

山口県立農業大学校 やまぐち就農支援塾 担い手養成研修 野菜専攻 中野 雄也

 私は社会人研修生として1年間、農業大学校で作物栽培の基礎を学んでおります。 本年は2級、1級にチャレンジし、運良く合格することができました。社会人ですので、なかなか勉強時間が取れないのが悩みでしたが、私なりに工夫して学習した点を幾つかお話したいと思います。 一つ目は、とにかく過去問を繰り返し学習するという事です。前述の通り、勉強時間が限られる中で、最大の効果を発揮するのはやはり過去問を通じた対策です。 2級に関しては、全国農業会議所がまとめた過去問題を活用しました。しかし、1級に関してはまだ過去問の蓄積が少なく書籍化されていなかったので、過去3年分の本試験の問題用紙を、農大を通じて同会議所に郵送で送って頂きました。(私の時は1年分2000円でした) 1級は作物栽培の知識だけでなく、農業政策、簿記、時事問題など幅広い分野から出題されます。ですので、私の場合、最初から高得点は期待せず、合格ラインギリギリを狙い、割り切った勉強に取り組みました。 具体的には、過去問を3年分一通り解き、最初に間違えた箇所のみをもう一度繰り返す。基本的にはこれだけです。あとは、プラスアルファとして、設問や選択肢の中に見慣れない言葉があった場合は、インターネットや手持ちの専門書などで調べ、設問の横にメモとして記入する。 これを試験開始の直前まで見ることで、記憶の定着を図りました。 二つ目は、合格ラインに達するための戦略として、落としてはいけない問題と、間違えても構わない問題(いわゆる捨て問)をしっかり区別するということです。 他の級と比べ、1級は問題数が増え、レベルも飛躍的に上がるので、正直、専門家でないと分からない問題もあります。 そのような問題に悩んでしまうと時間配分を誤り、最悪の場合、最後まで回答できない事態になってしまいます。 ですから私の場合、自分の専門分野と過去問で繰り返し問われていた問題は確実に加点し、それ以外の分野は最悪落としても構わないという気持ちで臨みました。 私はイチゴを専門にしておりますので、「イチゴの作業便利帳」(農文協)や「イチゴ作りの基礎と実際」(同)を参考にしました。 前著は少しマニアックな部分にも踏み込んだややプロ向きの内容、後著は基礎から実践レベルまで分かりやすく書かれていますので、これからイチゴを学ばれる方の入門書としては最適かと思います。 その他の野菜に関しては、「野菜栽培の基礎」(農文協)を参考にしました。 あと、今回受験しての感想ですが、農水省のホームページに記載のある内容からの出題も見受けられましたので、普段から同省のホームページをチェックして情報収集するのも有効かと思います。 何より、新規就農者にとって必要な情報も多いので、見ておいて損は無いと思います。 かなり受験合格を目的としたテクニックに偏った感もありますが、忙しい中で合格を目指される方の一助になれば幸いです。 今後も多くの農業従事者、新規就農者の方々が合格を勝ち取り、日本の農業者全体のレベルアップに繋がることを心より祈念しています。

平成24年度第2回

農業の基礎知識をビジネスに活かすための日本農業技術検定

中央農業グリーン専門学校 講師 町田 照夫

 中央農業グリーン専門学校は、群馬県前橋市にある開校して3年目を向えた専門学校です。新しいカタチの農業(6次産業)へのアプローチを教育の基本とし、「農・食・花」に関わる分野におけるマーケットの中で、リーダー的存在となる専門性の高い人材の輩出を目指しています。「良いものをつくる」という農業の基本に加えて、「どうしたら売れるか」というマーケットインの考えも取り入れたカリキュラムで構成されています。そうした幅広い視野を培うと同時に、農業の基礎知識が根本になければビジネスにも繋がらない為、本校では日本農業技術検定取得を進級基準にも設け在校生全員が受験します。 昨年12月の検定では一級に10名が挑戦し5名が合格しました。学生は自主学習に加え、試験2週間前からは対策講座を実施し、試験に臨みました。対策講座では過去問題を全員で解いていく方法と、出題範囲を各自が分担し本番と同じような問題を作成し、それを持ち寄り全員で解答を導き出すという二つの方法を取り入れました。このことにより、学生は互いに刺激し合い、さらに学習意欲が増し、このような結果を出すことができたのではないかと考えます。

JA営農指導員・職員・生産農家が日本農業技術検定に取り組む

JA広島北部 営農総合センター 砂原 宏樹

JA広島北部ではインターネットホームページで、日本農業技術検定について知りました。 24年度第1回の検定試験は、営農指導員からの発案で、管理職を含めた営農部職員、営農指導員を中心に試験に挑戦しました。検定試験に臨むにあたっては、過去問、参考書等で学習しました。合否はともかく、学習することは自己啓発に繋がり、自身の知識を高めることに繋がったと考えています。 口コミで検定を知った職員・農家からの希望もあり、第二回の検定も取り組み、支店職員、営農指導員、農家への参加も募り受験しました。農家からも「過去問や参考書を勉強することで、改めて栽培の基礎を学ぶことができ、とても良かった。」という声を聞くことができました。 今後も、JA職員は幅広い知識が必要となるため、検定受検を全職員に呼びかけ、また農家へも受験を募り、検定に挑戦していければと考えています。

農業技術検定受験の取組み

住友化学株式会社 健康・農業関連事業研究所 応用開発グループ 大野 佳織

 私ども住友化学は、農薬、肥料、農業資材等の農業関連製品やサービスを提供しており、 安全安心で効率的な農業生産を総合的に支援する「トータル・ソリューション・プロバイダー」ビジネスを展開しています。その一環として農業法人の運営にも取り組んでいます。  今回、兵庫県加西市にある試験農場に勤務する有志で日本農業技術検定を受験しました。 専門分野に限れば知識水準に一応の自負はあるものの、農場で様々な試験を実施して 優れた製品を開発するには、幅広く農業に関する基礎知識が不可欠だと考えたためです。 団体受験の制度によって試験会場や受験料の利便が図られており、助かりました。  勉強方法は人それぞれでしたが、多くの人が過去問題集を活用しました。間違えた問題を繰り返し解いたり、頻出分野を教科書で再確認すると効率的だと思います。 受験によって客観的な腕試しができ、自分の弱い分野が分かりました。農業現場の問題は 知識だけでは解決しないので、引き続き経験を積んで自己研鑽に努めたいと感じています。

日本農業技術検定2級合格体験記

高知農業高等学校 3年 畜産総合科 敷地 生光

 高知農業高校の畜産総合科では2年前から農業技術検定の受験勉強を授業に取り入れています。  主な勉強方法は過去問題を解き、その後解説を読み理解するまで繰り返すことです。解説だけでは理解できないものは先生に質問したり教科書で調べたりしました。また、私は高校2年の時から農業クラブの実物鑑定競技の勉強に力を入れてきましたが、その時に覚えた内容が今回の受験にとても役に立ちました。 農業機械や用具、作物などはできれば実物を見て覚えたほうが良いと思います。実際に見ていれば予想外の出題のときも答えが出やすく、文章をみるより覚えやすいからです。説明を見て用語がでるようになったら、用語を見て説明できるまでやったほうが確実で理解も深まります。  選択肢を覚えるのではなく、繰り返し説くことと理解することが大切です。これから受験する皆さん、頑張ってください。

日本農業技術検定2級合格体験記

新潟県立加茂農林高等学校 2年 生物工学科 佐藤 允

 私は新潟県立加茂農林高校で平成25年度の生徒会長を務めています。検定試験が迫っている時、私は行事の後片付けなどで勉強できる時間が限られていました。そこで私は、短期間でどうすれば内容を暗記するかを重点に勉強法を模索しながら、勉強を始めました。  たどり着いたのは問題集などに付属している出題範囲表に直接、詳細を書き留めるという勉強法でした。この方法なら出題される範囲を確認する時に、自分が書いた情報を何度も見直すことができ、短期間で出題内容を暗記することができました。そしてその暗記した内容を味方に付け問題集に繰り返し挑みました。勉強時間は勉強をできる時がバラバラでしたので合わせて2週間ほどでした。  自分に合った勉強法を見つけるとは、よくメディアなどでも言われていますが、その言葉に偽りはないと思います。なぜなら、自分に合ったものは自分の一生のものになると私は考えているからです。これから農業技術検定を受ける皆様も、自分の勉強方を見つけ出してがんばってください。

日本農業技術検定1級合格体験記

千葉県立農業大学校 農業研修科 田村 昭博

 1級受験日の8ヶ月前、会社を辞めて農業を始めることを決めたものの、家庭菜園すら経験のない自分がどうやって短期間で農業の知識を身につけるか?と考えた末に選んだのが、現在在籍している千葉県立農業大学校への入学でした。 農業研修科では、3ヶ月の集中的な座学の後、実際に育苗から収穫まで栽培計画を立てるところから体験。圃場では、施設・露地・花卉に精通した先生方から、常に的確なアドバイスをいただけるので、作物についての知識をどんどん吸収できました。 そして、入学から3ヶ月後に2級に合格。さすがに1級は無理だと思っていたのですが、先生の勧めもあり、思い切ってすぐ次の回で受験。まさかの合格で自分でも驚きました。 正直言って、受験用の勉強はほとんどしなかったのですが、出題の多くが授業や圃場で先生方から教わっていた知識、学校の同期生と日々交わした作物の情報、自分で野菜を作るときに疑問に思ってインターネットで調べて圃場で試してきた内容で、農業検定がまさに農業の実践に即した出題だったことと、それに最も適した場所で学べたことが合格の決め手になったのだと思います。  これから受験するみなさん、頑張ってチャレンジしてください。

日本農業技術検定1級合格体験記

奈良県農業大学校 専門課程 目黒 正剛

  私の通う奈良県農業大学校は、基礎課程・専門課程の二年間の研修を通して、就農後必要となる技術力や経営力を修得するための学校です。  先生方は研究や普及も経験されており、実際の就農に向けての指導をして頂けます。日本農業技術検定の試験は、広く農業経営に必要となる知識を問われる共通問題と、自らの栽培している品目についての専門知識や栽培技術を問われる選択問題とで構成されており、それまでの研修についての理解度を確認するために受験したのですが、就農後の問題解決の手引きとなる事、実際には栽培していない品目についても比較・参考とできる事、また、農業を取り巻く環境の変化を知るといった点でも役に立つと思います。 これから受験を目指す方々には、ぜひ過去問を解くだけでなく簿記や植物生理など、関連する本を紐解いて頂きたいと思います。  農業を続けていく上で、いずれそれらの知識が役に立つ機会があるのではと思います。  みなさん合格を信じて頑張って下さい。

農業技術検定1級に合格するために

埼玉県農業大学校 1年 水田複合専攻 高橋 志学

 私は、高校1年生の時に農業技術検定の3級を、2年生の時に2級を受験し、合格しました。しかし、1級は高校時代に受験したものの合格できませんでした。大学校に入学後、もう一度チャレンジしようと決意し、高校以上に質の高い農業の授業をしっかり受け、実習もできるだけ多くのことを学べるように集中して取り組んでいきました。過去問題も過去三年分を入手し、それを何回も解き、解説が欲しい部分は本や先生に聞くことで解決していきました。 1級の問題は急に難しくなります。共通問題については農業政策や経営(法人関係含む)について広く学んでおいたほうが良いと思います。選択問題についてですが、専門的な知識が必要とされるため自分が選択しようとしている分野について深く知識を蓄えておく必要があると思います。参考書を読み、分からないことが出てきたら詳しい方がいればその人に聞いたり、インターネット等を使ってなくすようにしていくのが良いと思います。

平成24年度第1回

JAにおける日本農業技術検定への取り組み(1級、2級、3級合格体験記)

JAふくおか八女 花き課 平井 靖文

  我がJAふくおか八女では、平成22年度に営農指導員の資質向上と営農指導の充実を図ることを目的に営農指導体制の見直しを実施しました。
 その改革の一つが、営農指導員を経験年数及び知識・技術の習熟度により4段階にランク付けすることでした。そのランク付けの基準として「日本農業技術検定」を利用し、営農指導員はそれぞれ上のランクを目指し自己啓発を図っています。我がJAには野菜・果樹・花き・茶などを担当している営農指導員は45名おりますが、全員受験しています。
 今では営農指導員のみならず、肥料・農薬の購買店舗の職員や指導員以外の職員も、自分の知識を高め、少しでも組合員の役に立てるよう多くの職員が受験しています。


日本農業技術検定1級合格体験記

宮崎大学 農学部 4年 濱藤 豊(現在は卒業して農業研修中)

 宮崎大学農学部では3年生が受講するフィールド実践実習(農場)などで日本農業技術検定の受験をとり入れています。教員だけでなく現場で働いている技術職員から実践的な農業技術を学びます。私を含め実習生の多くは3年生の時に三級と二級に合格しました。私は4年生になってからも大学農場の研究室で日本農業技術検定の勉強を続け、2011年12月の受験では一級に合格することができました。
 以下では、今後の受験生の参考に少しでもなればと思い、私の経験を書かせていただきます。
 まず、一級は出題範囲が広いため、過去問の傾向とホームページに出ている出題範囲のキーワードなどから、勉強するべき範囲を絞ることが重要だと思います。
 基礎的な勉強には、野菜分野を選択するのであれば、「野菜栽培の基礎 (農学基礎セミナー) 農山漁村文化協会」が良いのではないかと思います。さらに、一級のレベルに対応するために、「蔬菜園芸学 川島書店」などの専門書があると頼りになります。
 次に、共通問題について、私は農業政策・経営の分野を中心に勉強しました。経営に関する計算問題は毎回出ているので、おさえておく必要があると思います。
  また、一級は一問当たりに使える時間が短いうえに、そのなかで高い正答率を出さないといけないため、テンポ良く確実な解答が求められます。解き方を工夫してスピードアップをねらって下さい。
  一級受験で得た知識は、現場で多くの発見と疑問に気付かせてくれます。合格だけを目標にせず、さらに上のレベルを目指して頑張って下さい。 

大学農場実習における農業技術検定の取り組みとその教育効果

日本大学生 物資源科学部 准教授 磯部 勝孝

 日本大学生物資源科学部植物資源科学科では1年生と2年生が受講する農場実習の中で農業技術検定の受験を取り入れています。合格目標は1年生が3級、2年生では2級としています。
  実習ではあらかじめ担当の先生方に検定試験の過去問を見ていただき、その内容に関するものをできるだけ取り入れているので、学生にとっては実物を見ながら勉学できるので大変わかりやすくなりました。また、検定試験の3ヶ月ほど前からは放課後、受験対策講座を毎週行なっています。この対策講座では実際に過去問を所定の時間内にどれだけ解けるか確かめるとともに、各分野の先生方に解説をしていただいています。農場実習でこの検定試験を受けるようになったことで学生の目的意識が明確になり、農場実習に対する取り組み方もより真剣になりました。
 また、卒業後、農業に関する職業を目指す学生には修得している専門資格としてアピールできるようです。これからも農場実習でこの検定の受検を取り入れて、教育効果を高めたいと考えています。


日本農業技術検定2級3級合格体験記

鯉淵学園農業栄養専門学校 農業実践科研修生 須藤 利幸

   農業経験の無い非農家出身の私でも、農業技術検定の2級と3級に合格する事が出来ました!
 私は、この5月より、職業訓練の研修生として、鯉淵学園の農業実践科で農業技術の習得に勤しんでいます。
 鯉淵学園では、私の様な農業未経験者でも理解しやすい様に、講義と実習のバランスが取れたカリキュラムが設定されています。
 カリキュラムの範囲としては、畑作全般から稲作、果樹、そして畜産までと多岐にわたり、食肉加工を含む食品加工体験等もあり、飽きる暇も無い程、様々な経験を積むことが出来ます。
 農業技術検定については、入学当初より、先生に技術検定の意義や、これからこの資格がより高く評価されるであろう事、そして何より自分自身の農業への理解度を高めるのにうってつけであるとのお話を聞いていたので、是非トライしてみようと思いました。
 試験勉強のテキストには、先生の薦めもあり、以下のテキストを使用しました。
 農文協の農学基礎セミナー 新版 農業の基礎、全国農業高等学校長協会の厳選 農業技術検定 傾向と対策 100問+演習問題50問 3級(2級対応)。
 特に2級の試験問題では、選択科目の比率が高いので、どの科目を選択するかが重要であるとの助言を先生から頂いていたので、一番受講時間が多い野菜にターゲットを設定しました。
 当該テキストでは、野菜の科目を重点的に熟読しました。
 また、過去問題を使用して本番同様の試験時間で模擬試験を繰り返し実施、間違えた問題は声に出して頭に入るまで何度も復唱して覚える様にしました。
 カリキュラム上でまだ修了していない内容や難しい問題は、先生に直接質問し事細かく説明を頂いたので、出題範囲の中で理解できない所はありませんでした。
 今回、農業技術検定にチャレンジし難関を潜り抜ける事が出来、非常に嬉しく思います。
 また、自分と同じ様に、農業技術検定を受験するチャレンジャーが沢山現れると喜ばしい限りです。


日本農業技術検定2級合格体験記

JAふくおか八女 花き課 平井 靖文

 私は、今年で60歳。農業を志し埼玉県農業大学校の実践コース(野菜専攻)で、実践的な農業を学ぼうと決意しました。初心者にとってまず戸惑ったのが、専門用語。せっかく購入した電子辞書でも検索できない用語もありました。
 そのような中で、日本農業技術検定を知り、3級と2級を受けました。3級は農作業の意味が理解できる入門レベル、2級は農作業の栽培管理等が可能な基本レベル。大学校では栽培の実践的な勉強を中心に、座学も行います。検定の勉強は、大学校で学んでいる 知識や技術を再確認し農業に対する理解を深めるのに大変役立ちました。
 検定への合格は大切ですが、検定に向けて勉強し努力する事も、農業への理解をより一層深めることにつながると感じました。農業を志す老若男女の皆さん、ぜひチャレンジして下さい。

日本農業技術検定2級合格体験記

神奈川県農業技術センターかながわ農業アカデミー 技術専修科 高橋 洋子

 農業をやりたいと考えていたところ 高度で先進的な知識と技術力を学べる「かながわ農業アカデミー」のHPを見つけ技術専修科に入学しました。
 日本農業技術検定のことは 学校の先生から聞きました。試験範囲は、農業を営む為 には欠かせない基本的内容で これは一度きちんと勉強しておかなくてはと思い受験しま した。
 学校と家事に追われ なかなか時間が作れず家事の合間などの細切れ時間で勉強しま したがどうにか合格できました。今は土壌と肥料についてもっと詳しく知りたいと思っています。 おいしくて安全な野菜を作るためにしっかり勉強していきたいと思います。

日本農業技術検定2級合格体験記

北海道帯広農業高等学校 3年 酪農科学科 稲垣 登央

 私がこの農業技術検定2級に合格できたのは、主に二つの理由があります。一つは、教科書やノートの復習をしっかりやったことです。問題を見てみると、ほとんどが、授業のどこかで触れた内容です。1時間1時間の授業を大切にし、また、内容をよく復習しておくことが大切だと思います。二つ目は、直前に、担当の先生から講習会を開いていただき、練習問題や資料でしっかり勉強したことです。練習でやった問題と似たような問題も数問出題され、その部分は、確実に解答することができました。
  過去問をみると似たような問題がかなり多く出題されているので、頻出の過去問をしっかりやっておけば、高得点とまではいきませんが、必ず合格できると思います。みなさん、頑張ってください。

日本農業技術検定2級合格体験記

東京都立園芸高等学校 3年 園芸科 岡田 ちふみ

  私の通っている都立園芸高校は農業系高校です。私は野菜を専攻しているので、受験科目も2級の「野菜」のみにしました。2級の科目の中に得意教科があるなら、2級だけの受験にすると「2級と3級」よりも試験範囲が広くないので思うより楽だと思います。
 勉強するときはまず過去問を解いて、次に解説を読み、授業で使った教科書とノートも使って理解を深めました。そこでは自分の知らない用語などを別のノートにまとめ、説明を読んだら用語が思い浮かぶまで繰り返します。それを過去問5回分やりました。そして、それぞれ何度も繰り返します。問題の上に正解した回数と間違えた回数を書き込み、5回正解するまでやり続けます。始める時期は早いほど良いですが、私は1ヶ月前からでした。
 大事なのは正解の選択肢を覚えるのではなく、理解することと繰り返すことです。これから受験するみなさん、がんばってください。


全国農業会議所 担い手・経営対策部
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