連載 「BSEパニックの検証」 第1回  ぬぐいきれない不信感

 牛海綿状脳症(BSE)の激震は、発生から半年近くたち、さまざまな安全対策が講じられたいまも収まらない。危機に瀕(ひん)している畜産と関連業界を救うには消費の回復が急務だが、雪印食品などの偽装表示工作が追い打ちをかけ、消費者の「不安」はぬぐいきれない。いったん冷え込んだ消費回復のカギは、「安心」と「牛肉への新たな関心」のようだが、主婦連合会の和田正江会長は「一度芽生えた不信はなかなか消えない。安全だけでは消費は回復しない」という。国の安全対策には一定の理解を示しつつも、「安全と安心の壁は厚い」(渡辺好明・農水事務次官)。これを打ち破るには、危険性を開示し、危機に備える「リスク・コミュニケーション」が重要になってくる。

(2002/03/01)


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