連載 「BSEパニックの検証」 第3回 
あり得ない日本でのvCJD発症

 牛海綿状脳症(BSE)パニックを医学面から検証し、過剰な反応に警鐘を鳴らす人たちがいる。脳神経医療の専門家たちだ。1996年に英国でBSEパニックが起きたのは、BSEの原因である異常プリオンは爆発的に感染するという「プリオン仮説」のうえに、「牛から人への感染の可能性」が指摘されたことから起きたものだ。だが、vCJD患者の発症率は予測よりはるかに低く、感染自体が極めて特殊な条件下でしか起こりえないことが証明され、パニックは沈静化した。鹿児島大学医学部付属病院長の納光弘(おさめ・みつひろ)教授は「日本ではすでに牛肉は最も安全な状況で、感染者は発生しない。いたずらに不安がらずに事実を直視してほしい」と呼び掛ける。

  

(2002/03/15)


<全国農業新聞TOPへ>    <全国農業会議所TOPへ>