高級お菓子になった焼き芋--健康ブームが追い風に

 秋から冬の風物詩だった「屋台の焼き芋」。その庶民のおやつが今東京で高級菓子として脚光を浴びている。常設の専門店もでき、オシャレに変身した焼き芋は、通年販売できる商材として見直されそうだ。

 東京の百貨店「銀座三越」。そのデパ地下に昨年10月、焼き芋専門店の「ガドードュ CHAIMON(チャイモン)」がオープンした。通路にほんわり漂う甘い香り。ここでは焼き芋もケーキと並ぶ立派なスイーツ。「テナントの中でも抜群の集客力」と三越広報の山田明美さんはいう。

 運営するのは、サツマイモ菓子の製造・販売を手がけ、自前の農業法人も持つ、白ハト食品工業(大阪府)。

 「ナチュラル&ヘルシーのテーマを追求していく中で、焼き芋はまさに究極のデザート。全国にはさまざまな品種のサツマイモがあり、お客様にも広めたいと考えたことがきっかけ」と同社東京ブロックマネージャーの佐々木正幸さんは語る。

 銀座という都心の情報発信地で、女性が堂々と買えるおしゃれな店を目指した。売り方のコンセプトは「ダイヤモンド」だ。黒を基調とした高級感あふれるガラスケースに、宝石のように陳列された焼き芋。沖縄から茨城までの13〜15品種の中から、常時売り場には4品種が並ぶ。量り売りで価格は100グラム294円から368円。

 中でも関東では馴染みのなかった「安納」「赤姫など水分の多いねっとり系の品種が、「砂糖を加えていないのに蜜のように甘い」と評判だ。

(2005/06/10)


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