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地域活性化

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【列島最前線】地域の価値を再発見「地元学」 熊本・水俣市頭石地区 村丸ごと生活博物館

 高齢化・過疎化が進む農山漁村で「地域」とそこに住む「人」の持っている活力を引き出し、元気を取り戻そうという取り組みが注目されている。「地元学」と呼ばれるもので「ないものねだりをやめて、あるものを探そう」という発想だ。その実践活動である熊本県水俣市の「村丸ごと生活博物館」を訪ねた。

 村丸ごと生活博物館とは、地域の自然と生活文化、産業などの「遺産」を保存・育成し、生活環境の保全、再生、創造を行っている地区。4地区が指定され「生活学芸員」と「生活職人」が、外部から訪れる人たちを「村めぐり」「食めぐり」「わざめぐり」のコースで案内する。
 水俣病を経験した同市は「環境創造みなまた推進事業」でそれぞれの地域が持っている資源や価値、住民が受け継いでいる知識・技術を再発見し地域資源マップを作成。地元学の実践形として、2001年の「水俣市元気村づくり条例」制定と同時に始まった。
 36世帯85人が暮らす頭石地区は、鹿児島県との境にある山あいの集落。平家の落人伝説が残り、地名の由来である巨岩「頭石」や177年前に建てられた「頭石の蔵」、4種類の積み方がみられる石積みの棚田、飲めば100歳以上生きるといわれる石清水「長寿の水」などの見どころがある。

写真説明=代表の勝目さん(右)と生活学芸員の山口和敏さん(72)。農産加工所と村生活の体験施設が博物館の拠点だ

 [2018-11-2]