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各地で導入 風・雨・雪に強い耐候性ハウス

 今夏に相次いだ台風や豪雨。広い範囲に破壊的なダメージを与え、とりわけ農業用ハウスは全国で少なくとも7万件以上の被害が報告されている(11月26日時点)。そこで注目されたのが風や雨、雪にも強い耐候性ハウスだ。従来の鉄骨よりも安く建てられるハウスの種類も増えており、自然災害の脅威が増す中、各地で導入の動きが進んでいる。

 宮崎県西都市の壱岐慶幸さん(37)は9月に発生し、同市で最大瞬間風速41.3メートルを記録した台風24号によって、ピーマンを育てていた連棟ハウスが倒壊する被害に遭った。建ててから35年以上が経過していたという。倒壊した場所には、新たに地域で普及の進む低コストの「APハウス2号改良型」を建てる予定だ。
 このハウスは、結合部を補強したことが特徴で、風速25〜40メートルに耐えるつくり。建設費は約750万円と従来の「低コスト耐候性ハウス」に比べほぼ半額となっていて、産地パワーアップ事業の資材費助成の対象にもなる。
 低コスト耐候性ハウスとは鉄骨を使用し、セメントで基礎部を地面に打ち込むなどして耐風速50メートルまたは耐雪荷重50キロ以上を備えるハウスで、この地域での導入には10アール当たり1200万〜1500万円かかっていた。
 壱岐さんの栽培面積は台風によって10アール減り、今年は40アール。高齢化が進む地域の中で、担い手として規模拡大していく考えだ。「もちろん低コスト耐侯性ハウスの導入がベストだが、設備投資はできる限り抑えたい」と話す。

写真説明=風速25〜40メートルに耐えるAPハウス2号改良型

 [2018-12-7]