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「完熟を届けたい」思い実現 地域ブランド「赤採りトマト」全国へ 大分

 消費者にとってトマトは赤いもの。だが、通常は流通にかかる日数をみて熟す前に収穫し、店頭に並ぶまでに赤くなる。そんな常識を覆し、完熟を収穫・出荷して人気なのが大分県の「赤採りトマト」。県とJA大分、スーパー大手のイオンが連携して取り組む地域ブランドだ。

 赤採りトマトはほぼ通年で出荷され、7〜11月の夏秋作は久住連山の麓に広がる高原地帯の竹田市と九重町、1〜5月の冬春作は温暖な海岸沿いの臼杵市が産地だ。九州をはじめ関西、関東の店で「大分県産赤採りトマト」のパッケージで販売される。
 鮮やかな赤色とみずみずしい食感に加え、通常のトマトに比べておいしさの元であるグルタミン酸(うまみ成分)が約2.2倍あり、抗酸化作用のあるリコピンも約4.8倍と高い。果肉が固いため、生食でも調理用でも使いやすい。
 夏秋作の品種は大玉の「みそら64」(みかど協和)。ぎりぎりまで熟させるため最大の課題である裂果に強く、果形が乱れにくいことから選ばれた。
 それでも、夏場は薄皮1枚のような状態となるため、緩衝シートを敷いたコンテナに1段ずつ丁寧に収穫する。早朝に収穫し、JAの集出荷場から輸送トラック、店の売り場まで途切れることなくコールドチェーンで結ばれる。

写真説明=試験栽培から取り組んでいるJAおおいた豊肥事業部トマト部会長の田平さん

 [2018-12-7]