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風評被害と闘う福島 県一丸の努力も癒えぬ傷 震災・原発事故から8年

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から間もなく8年。復興へと歩む被災地にあって、福島県はいまだ癒えない傷を負う。見えない放射性物質との闘いを終えた後にも残る風評被害との闘い。この象徴的な存在が県の行う「米の全量全袋検査」だ。検査開始から今年で7年目、取り戻した安全性の一方で、取り戻しきれない信頼感が福島にのし掛かっている。

 福島県は原発事故の翌年から県内で生産される全ての米を対象に、放射性セシウム濃度を調べる全量全袋検査を実施してきた。170カ所以上の検査場、1台約2千万円の検査機器を200台以上、約1700人の検査員と、年間約60億円の費用をかける異例の規模で検査を続けてきた。
 自家消費用の米も検査対象とし、年間約1千万点を検査する。2018年産は36万トンになる見通しだ。2月中旬までに90%以上の検査が終わり、基準値超えはなし。過去3年間も基準値を超えた米は出ていなく、改めて福島県産米の安全性を証明した。

写真説明=ベルトコンベヤー式の検査機で行う米の全量全袋検査(2012年9月、本宮市)

 [2019-3-8]