カテゴリータイトル

経営 技術 流通

すべての記事を読む

MY STYLE 肥料会社がイチゴ農家育成 400戸以上の農家に栽培方法も指導 岐阜・山県市 大雅

 岐阜県山県市の肥料メーカー(株)大雅(江雅教社長、53)は、イチゴ用の肥料販売に合わせて400戸以上の農家に栽培方法も指導する。他産業から参入したイチゴ観光農園の指導実績を踏まえ、自らも観光農園を開設。隣接する農産物直売所と連携し、地域における冬場の貴重な観光資源に成長した。

 同社の創業は1890年(明治23)と古い。米穀や酒類を販売する事業が原点で、肥料の製造・販売は1987年(昭和62)から。植物由来の有機質肥料で、その後、ポット育苗の指導や肥料による太陽熱土壌クリーニングを始めた。
 「イチゴに特化」したのは1998年からで、専用肥料の製造と無料で栽培方法の指導を始めた。岐阜県で栽培農家が多く、経営的にも採算が取りやすく、年間を通じて仕事があるなどが理由だ。
 栽培指導をする農家は東海、北陸、近畿、中国の各地に約400戸。この中から岐阜県いちご共進会の特別優秀賞や優秀賞を受賞する農家が相次ぎ、同社の肥料と栽培方法が注目された。
 指導農家のイチゴなどは同社が買い取り、独自の流通ルートでスーパーなどに販売。航空会社のファーストクラスに採用されるなど、品質には定評がある。
 10年前からは、他産業から農業に参入する企業に、有料で農場経営のコンサルタント業務を開始。5年前から、ベトナムに進出した日本の現地合弁企業の栽培指導も手がけている。
 契約企業6社のうち兵庫と石川の2社はいちご狩りの観光農園。経営が好調なことから、指導ノウハウを生かして2015年に自社で開設したのが20アールの観光農園「やまがたいちご楽園 雅」だ。コンサル事業の実践農場でもある。
 同園は昨年グローバルGAP(農業生産工程管理)認証を取得。女性中心の職場で、育児・介護などがしやすいように就業規則も改定し、日本農業法人協会の「女性活躍経営体100選」に選ばれている。 

写真=「3年後には倍に増やす」と話す江崎さんと部門長を務める安田夏樹さん(31)

 [2019-5-17]