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【列島最前線】 カラー野菜で健康売る直売所 石川・中能登町 織姫の里なかのと

 繊維産業が盛んな石川県中能登町の道の駅「織姫の里なかのと」の売りは、織物とマッチした「彩り」と「健康」だ。直売所の売り上げが低迷し、再建を託された駅長の田中雅晴さん(79)が、機能性の高いカラー野菜に着目。色鮮やかな野菜は注目され、人気の直売所に変貌した。

 「一番のヒットは『能登むすめ』ですね」。田中さんが最初に挙げたカラー野菜が大根の「紅しぐれ」。濃い紫色で、内部にもうっすらと紫が入る。紫の色素はアントシアニンで、青首大根に比べ約3倍の抗酸化作用がある。「能登むすめ」は、種苗会社の了承を得たブランド名だ。
 他にも白菜の「オレンジクイン」「紫奏子」、「たいら一本赤葱」、ニンジンの「イエロースティック」、「本紅丸かぶ」など人気野菜がずらり。いずれもさまざまな機能性が確認されている。約40戸の出荷農家が、年間を通じて40種類ほどのカラー野菜をつくる。
 田中さんはJA組合長を務めた後、道の駅の開設に携わり、2014年のオープンと同時に駅長に就任したが「経営に口を出さない」名誉職だった。3カ月後、客足が鈍り始めると町議会で問題となり、町長から再建を要請された。田中さんは、カラー野菜を柱とする再建策を町とJAに提示。「全面的に任せる」と了承され、2015年10月から改革に乗り出した。

写真=鮮やかなカラー野菜にはPOPで機能性も解説

 [2019-5-17]