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「一定程度効果あった」 野生イノシシへの経口ワクチン散布

 豚コレラの感染拡大防止に向けた野生イノシシへの経口ワクチンの散布について、農水省は5月28日、対策検討会の初会合を開き、3〜5月実施分の評価を取りまとめた。岐阜・愛知両県の対象地域では抗体を持つ野生イノシシの割合が増加したことなどから、同検討会はワクチンの散布について「一定程度の効果があった」との認識を示した。
 ワクチン散布の前後で、同病のウイルスの抗体を持つ野生イノシシの割合は岐阜県で40%から62%に、愛知県で50%から70%に上昇した。ウイルスを持たず抗体のみを持つ野生イノシシの頭数は、岐阜県で5頭から7頭に、愛知県で4頭から6頭に増えた。抗体がワクチン由来か否かは判別できないが、抗体を持つイノシシの頭数の増加がワクチン散布後に大きいとして、効果が出たものとみた。
 散布は3〜5月に2回に分けて行った。岐阜県は937カ所に合わせて約5万2千個、愛知県は84カ所に5千個を設置した。同省の推定では、このうち野生イノシシが摂取したのは6割ほどだった。

 [2019-6-7]