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地区をリードし農地集積に奮闘 静岡・島田市農業委員会 森西正昭

 島田市農業委員会(増田重男会長)の農地利用最適化推進委員、森西正昭さん(61)=写真=は同市旧川根町の抜里地区を担当している。同地区では、森西さんを含む担い手15人で抜里地区の8荒茶加工施設を再編整備し、2006年4月に「(有)川根茶ぬくり園」を設立した。同園代表取締役社長の森西さんを中心に、担い手に農地を集積するため日々奮闘している。

 島田市抜里地区は、旧川根町のほぼ中央に位置し、茶の生産にとって恵まれた気象条件であったことから、耕地の9割以上をお茶が占め、古くからお茶の銘柄産地として「川根茶ブランド」を担っている。
 しかし、近年、乗用型茶複合管理機が利用できない小規模や不整形の農地は借り手から敬遠されることに加え、新規就農者の減少、農業者・荒茶加工技術者の高齢化や茶工場の老朽化などが問題となってきている。
 森西さんはその対策として、週1回同園の役員15人で傾斜地対策などについて具体案を出し合い、同園全体で農地の利用集積を進めている。また、同園と島田市農林課、静岡県、志太榛原農林事務所、JA大井川の代表メンバーらとは月1回「人・農地会議」を開き、さまざまな課題に取り組んでいる。

会議では、担い手に農地を集積するため、まず、抜里地区の農地の貸し借りの実態を取りまとめ、その後、貸し出しても良い意向の農地を調査した。結果、昨年度は139筆、8ヘクタールの農地を農地中間管理機構につなぐことができた。森西さんは「本年度も調査した図面をもとに話し合いを重ね、担い手に農地を集積していきたい」と意欲的だ。
 農地中間管理機構を通じて借り受けた農地は、現在植えられている茶樹の改良を行う場合、県の「茶園集積推進事業」を活用できるため、このうち2.2ヘクタールで事業を実施し、ますます担い手に集積しやすくなった。
 「この抜里地区は昔から茶業の盛んな地域。乗用の入らない農地や傾斜地の農地の集積はハードルが高いが、耕作放棄地には絶対にしたくない。ただ、この先、担い手の減少が続き、どうしても傾斜地の借り手がない場合には、植林するなどしてなんとか保全管理だけでもしていきたい」と森西さん。「この抜里地区の茶園は一括当園で集団管理していければと思っている」と今後の展望についても力強く話した。

 [2019-6-7]