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小面積で高い生産性「縦型水耕栽培」

 小面積で高い生産性を実現する、縦型水耕栽培が注目されている。グリーンラボ(福岡市)が岩手や福岡などで展開している「スマートアグリファーム」のバジル生産農場だ。養液バランスと温度、湿度などをIoT(モノのインターネット)で制御でき、露地栽培に比べて面積比10倍以上の収穫が可能という。

 同社は、太陽光発電の施設整備などを手がけるグリーンリバー(福岡市)が、4年前に参入した農業法人。縦型水耕栽培は、同じグループ企業が開発した「バイグロウ」装置を使った栽培方法だ。
 高さ150センチの縦型プランターの両面に18株(片側9株)を定植し、上部から養液を流して循環させるもの。培地はウレタンフォームと不織布で、苗を挟み込んで定植する。200平方メートルのハウスにバイグロウを495本設置し、月に最大400キロ程度を収穫できるという。
 縦型水耕栽培にIoTによる環境制御技術を組み合わせ、スマホやタブレット端末で監視・制御も可能。遠隔地からも制御でき、非常時には栽培管理者にアラームで通知する。
 バジル栽培に最適な温度は20〜25度。同社の岩手・八幡平農場は市が開発した園芸団地にあり、地熱発電所から出る熱排水をハウス内に循環させており、冬場でも20度を下回らない。
 周辺団地には95棟の耕作放棄ハウスがある。同社は現在5棟を活用しており、今後全棟での稼働を目指している。

 [2019-6-7]