カテゴリータイトル

経営 技術 流通

すべての記事を読む

ジャパニーズスーパーフードに商機(2) 菊芋 市・生産者一体で加工や販路開拓

 熊本県菊池市は「菊」の文字にかけ、機能性食品として効果が期待されるキク科植物の菊芋、ヤーコン、水田ゴボウの生産に力を入れている。
 中でも注目されるのが菊芋。食後の血糖値の上昇を抑える効果があるイヌリンを多く含み、ビタミン、ミネラル、食物繊維との相乗効果で、腸内環境を整える働きがあるといわれる。市内5カ所の農産物直売所や、市の公式ネットショップで販路を広げている。
 「きんぴら、てんぷら、カレー、みそ汁、酢の物…どぎゃん料理にも合うと。うまかよ」。きくち観光物産館ヤーコン菊芋研究会(会員20人)の会長を務める川上ミチヲさん(76)は、9年前に同市で初めて菊芋を栽培した。
 植木市で、同県球磨郡から来ていた出展者から「味噌(みそ)漬けにして食べてみて」と言われ購入。植えてみたら小さな株から10キロも取れた。菊のような黄色い花が咲くため、翌年以降も栽培した。物産館に出し好評だったので、4年目にほかの農家にも勧め栽培が広がった。
 そこで市が機能性に着目。2016年に市と生産者、食品加工業者などによる「菊芋・ヤーコン振興協議会」が発足した。今年から市ブランドづくり実行委員会の部会として生産振興と加工品の開発、販路開拓を進めている。消費者からは食べ方が分からないという声も聞かれるため、レシピ集などもつくった。青果での出荷は11〜3月のため、通年で販売できるよう加工品の開発にも力を入れる。

写真上=熊本や福岡での試食販売会にも積極的に参加する河上さん夫妻

写真下=菊芋

 [2019-6-7]