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農政解説

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農業・農村の6次産業化 ●1○ 意義と課題

 政府が所得増大策として位置づける農業・農村の6次産業化。今村奈良臣東京大学名誉教授が16年前に提唱。今回、民主党は法制化でその裏付けを図る。しかし、「6次産業化」は既によく知られた概念で、取り組みも多い。しかもその理想とは異なり、成功に結びつかなかった事例も少なくない。今なぜ再び6次産業化なのか。真相と今後の方向を探る。 (4回連載)

意義と課題
地域経済再生目指す
 現政権には、農業所得の向上とともに疲弊する地域経済の再生に向け真価が問われている。その打開策が農山漁村の6次産業化だという。とりわけ、「規模拡大・効率化路線」とは対峙し、品質や環境、農村景観などへの付加価値化で所得増大を狙う。さらに近隣地域、企業と連携し、付加価値を地域内に帰属させる「地域経済自立圏」の確立を目指す。また今回、法案には盛り込まれなかったが、農村資源を活用した発電や森林バイオマスなど自然再生可能エネルギーの拡大も進める。ただ、現場では長年6次産業化に取り組み、課題も幾つか見えてきた。これらをどう乗り越えるのか。

 [2010-4-2]