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大分県で増える栽培「甘太くん――スイーツばりに甘いサツマイモ

 スイーツばりの甘みを誇るサツマイモ「甘太くん」の栽培機運が大分県内で高まっている。葉タバコの廃作を機に作付けが広がり、2012年産は面積で前年比6割、出荷量で10割それぞれアップ。消費面ではコンビニ大手のローソンが販売店舗を拡大したことが人気に火を付けた。収穫後一定期間以上の貯蔵や圃場ごとの糖度チェック、ウイルスフリー苗の使用など、ブランド化に向けた仕様の徹底も奏功した。

 甘太くんは九州沖縄農業研究センターが育生した高糖度のサツマイモ品種、九州143号。07年に「べにはるか」として品種登録され、08年JA全農おおいたが商標登録した。べにはるかは大分県の臼杵(うすき)、豊後大野(ぶんごおおの)両市が中心のほか、全国では鹿児島、千葉、茨城各県で栽培されている。
 商標登録されているため、「甘太くん」として流通するには(1)収穫後40日以上貯蔵し、系統出荷する(2)圃場ごとの糖度検査で一定基準以上(普通カンショの1.5倍以上が目安)を確保(3)JA全農が増殖したウイルスフリー苗を使う――の各要件を満たさなければならない。
 06年、JAおおいたの野津(のつ)、ぶんご大野両事業部管内で試験栽培を始めると同時に、県、全農、農協、生産者で高糖度カンショ協議会を設立、ブランド化を目指した。07年、大分、大阪、神戸各市場での試験販売で高評価を獲得、08年から「甘太くん」として販売を始めた。

 [2013-3-29]