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新品種 ダッタンソバ「満天きらり」 北海道農研センターが育成

 (独)農研機構北海道農業研究センターはこのほど、苦みが弱く、麺などに加工してもルチンがきわめて多い良食味のダッタンソバ新品種「満天きらり」を育成した。
 ダッタンソバは、主に中国、ロシア、EU、ネパールなどで生産されている。日本では北海道を中心に全国で300ヘクタールほど栽培されている。
 生体内、食品などで酵素が関与する有害な反応を弱めたり除去する能力の「抗酸化能」や、毛細血管の強化を促すとされるルチンの含有量が多いのが特徴。他殖性のほかのソバと違い、同じ個体の花粉で種をつける自殖性作物のため、訪花昆虫が少なく作物の栽培が限定される寒冷地でも生産できる。
 従来の品種は、ルチンの分解活性が極めて強く、麺などに加工するために水を加えると子実に含まれるルチンの大部分が分解してしまい、味も強烈に苦くなるという性質があった。
 満天きらりは、苦みとルチン分解活性の極めて弱い系統「f3g162」に、収量性や成熟期などが勝る標準品種「北海T8号」を交配して育成した。
 北海道の畑作北限地域でも栽培が可能で、今年度は北海道雄武町を中心に30ヘクタールほど作付けされる予定。耕作放棄地での栽培などが期待される。
 問い合わせは、北海道農業研究センター(電話011・857・9260)まで。

 [2013-8-16]