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農委活動の道しるべ(66) 農地利用集積の推進 (ii)農地集積と生産性向上 秋田県立大学生物資源科学部准教授 中村 勝則

 わが国の農地の存在形態は「零細分散錯圃(さくほ)」と表現される。すなわち、一戸の農家が所有する農地があちらこちらに分散しているという特徴だ。農地が一つの「農場」としてまとまっている欧米との大きな違いである。
 今ほど生産技術が発達していなかった時代には、それなりの合理性を持っていた。例えば、水をかけ流しで利用していた時代、水上側にある水田と水下側のそれとでは水がかりが異なる。もし特定の人の水田が水上側に集中していたらケンカになってしまう。そこでお互い水上側と水下側に分散して水田を持つことで、争いを回避できる。リスク分散ともいえるだろう。
 しかし今はそのような時代ではない。農作業の機械化が進み、その処理能力は飛躍的に向上した。

 [2017-9-8]