どんな農業をしていますか?

田植機での田植え作業
耕作放棄地は約2ha、最初の年(平成21年)はそれまで作業を受託していた農事組合法人に機械作業をやってもらい、草刈りや水管理のみを1人で行いました(実質0.5人の労力でした)。栃尾コロナ農業事業部としての自然由来の微生物による水稲栽培の始まりです。
特定法人貸付事業で貸借しましたが、協定の締結に大変苦労しました。それもあって、その後すぐに始まった解除条件付貸借を選択せず、農業生産法人の設立を選択することになります。農業生産法人になってしまった方が細かな問題に煩わされないと考えたわけです。
平成22年に株式会社コロナアグリを設立し、農業生産法人の認可を受けました。平成23年には9.7haの農地を借地しましたが、それ以降はむしろ漸減して、平成28年で8.8ha(作付面積5.5ha)の予定です。
平成23年には宮城県角田市での農地22.4haの賃借の話がまとまりました。新潟県内での低迷とは逆に、角田市農業振興公社の積極的な働きにより宮城県内での規模は拡大し、平成28年度55.0ha(米作付面積41ha、大豆作付面積14ha)を賃借する予定となっています。
新潟県内の農地は4カ所程度に分散しており、それぞれの中でも筆がバラバラです。これに対して、宮城県内の農地は集積されており、効率的な営農ができるようになっています。
稲作に加えて取り組んだのが、肥料の製造・販売でした。当初はコロナアグリの事業でしたが、現在は別会社をつくりました。原料は、食品工場の残差、弁当、スーパーの魚の粗などです。コロナアグリがこの肥料を購入して、コシヒカリやつや姫の栽培に使用しています。魚の粗が良い肥料になるので、水産加工場との連携があるとよいのですが、企業だけで行うのは難しく、行政の協力が必要であると考えています。