どこに販売していますか?

高瀬式14回転ハウス
JAや中央卸売市場でのベビーリーフの取扱いは少なく、スーパー・百貨店などの量販店、生協などに直接営業をかけています。地域的には、東京が5割、大阪が3割と大都市が中心で、熊本県内はわずか1~2%程度となります。需要が大都市中心であることに加えて、熊本県内の他のベビーリーフ生産者と競合しないためという理由もあります。
売上げは順調に伸びており、2015年現在で約12億円、黒字も達成しています。欧米に比べると、日本のベビーリーフ生産量は少ないのですが、需要は伸びているのです。ただし、生産量が少ないこともあり、栽培技術の研究があまりされていません。
販路を見つけたのに栽培技術がわからずに生産が追いつかないというのが農業参入した当時の実情でした。その後、自力で研究・開発するしかないと決めて、5000~10000回のベビーリーフ栽培のデータを収集・分析し、温度・湿度の管理、作業効率を改善していきました。その甲斐があって、3年を経過した頃から栽培技術が安定してきています。
企業参入というと、膨大な設備投資をしているイメージがありますが、果実堂では借りた農地にある既存のハウスを利用するなど、徹底的に無駄なコストを省いています。その上で、必要な投資はするというスタンスです。果実堂では、ベビーリーフを1年間に10回転していますが、それを14回転に増やせる新型のハウス(高瀬式14回転ハウス)を約20棟設置しました。