どんな農業をしていますか?

重政農場に広がるキャベツ畑
これまで竹田市内の久住農場で約8ヘクタールの農地で野菜を栽培しており、市の農業委員会を通じて利用権設定を行いました。経営面積は、露地で7.8ヘクタール、ハウスで0.35ヘクタールとなりますが、通年出荷の体制を確立するため、農地面積を拡大することにしました。場所は豊後大野市にある閉校した旧三重農業高校重政農場で、面積は12ヘクタールほどになります。所有する主な農業機械としては、トラクター3台、農薬散布機1台、管理機1台、野菜移植機1台などとなっており、購入にあたっては親会社の出資と県単事業(企業等農業参入促進事業)を活用しました。
現在、重政農場では、スイートコーン、キャベツ、サトイモなどを栽培しており、初年度となる今年は売上高約1500万円を目指しています。15年度の主な野菜の生産実績としては、スイートコーン4トン、キャベツが6トン、サトイモ2トン(いずれも収穫高) となっています。
人員の面では、作付け計画から栽培管理、出荷・販売に至るまで20代~40代の男女7名体制(常時雇用)で全てをまかなっています。各セクションに責任者を置き、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)といった4 段階を繰り返すことによって、生産管理や品質管理の業務を継続的に改善しています。
また、利益の向上という観点から言えば、適正な価格で販売し、利益を生み出すには「原価計算」なしには考えられないと思っています。まだ開発段階ですが、大手のメーカーと共同で原価計算ができるソフトを作っています。これはICT(情報通信技術)を活用し、栽培管理などの面で誰が、いつ、どんな作業をしたかを入力することで、原価計算できるものです。事業の「見える化」にもつながり、バイヤーさんにも「これだけの手間がかかっているからこの価格なんだ」という説明も明確にできます。将来的には、こうしたデータを活用し、生産基盤の拡大を図りながら、「数年後を見据えた営農計画」で早期に黒字転換できるようにしていくつもりです。