どんな農業をしていますか?

ビニールハウス内(ネギ)
最初に賃借した農地は耕作放棄地で、時間・資金・労力をかけて開墾しましたが、2010年代になると農地が借りやすくなり、規模拡大が進むようになりました。現在は、利用権設定で19haの農地を賃借し、そのうち1haの面積に、温室4カ所を設置(実面積60a)しています。
特区や特定法人貸付事業で借地していた農地も、2016年までにすべて解除条件付き貸借の利用権設定に移行しています。農地は散在していますが、1か所が車で20分(距離にして15km)と少し離れている他は、概ね6分程度の場所にあります。
初期の頃は、担当者2人で、試行錯誤を繰り返していました。自然農法に取り組んでみたり、店舗の生ごみの堆肥化に挑むなどしましたが、成功といえるレベルまで到達することができませんでした。
2010年から農業担当の社員を募集し、現在は小澤さんを含む9人が農業に従事し、他にパート20人がいます。また、1ヶ月半ぐらいの期間ずつ交替で、何人かの社員を有限会社トップリバーに研修に出し、栽培方法も実際に流通できる農産物をつくる方向に近づけていきました。堆肥の散布や収穫作業を福祉施設に業務委託することも始めています。その甲斐があって、現在は生産状況が安定してきています。
有機JASの認定を取得している圃場も6~7カ所に分散していますが、約2ha(ハウス含む)あります。認定を取得していない圃場の農産物と区別するために、ハーブ類など特定の作物を作付けしたり、同じ作物でも区分して使用しするようにしています。
有機JASの認定のように対外的な評価を得ることは必要ですが、緩衝地帯の問題などがあって、すべての農地でそれをすることができません。そのため、有機JASの栽培方法に準拠した形で、社内基準を作成し、これをすべての圃場で実施するようにしています。