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なぜ農業に参入したのですか?
農匠なごみは、株式会社丸美屋の子会社になります。株式会社丸美屋は、熊本を中心に九州、中四国で納豆や豆腐など大豆製品を主に販売しています。
丸美屋で使う大豆は、海外からの輸入大豆が約9割、国産大豆は約1割です。これを近い将来は1割、最終的な目標としては5割を自分たちの手で確保できるようにしたいと考え平成24年11月に農匠なごみを立ち上げました。地域の農家の方に協力して貰い、その農家の方が持っていた農地1haを元に大豆生産を始めました。
どんな農業をしていますか?
小松菜の栽培圃場において。
寒さ対策のため、
シートで保温するなど工夫する。
主に大豆の生産です。農業委員会を通じ、耕作放棄地や農業を辞めようと考えている方々から農地を借り受けて、徐々に経営面積を広げています。まだまだ反収が低く、10アール当たり150kgしか取れず、平均反収に届かないところもあります。参入して4年経ちましたが、面積が10haにまで増えており、農地を貸してくれる契約先(地主)は50件を超えました。
また、作業受託もしており、現在30haほど引き受けています。丸美屋の原料大豆を作ってくれる契約農家の方々のお手伝いをしております。原料大豆を確保する際の入札に左右されず、安定した値段で原料確保できるのは会社として大きなメリットがあります。
平成28年10月からは、経営を安定させるため、年間を通じて安定した収入源の確保を考え、施設園芸で小松菜を栽培しています。
どこに販売していますか?
(株)丸美屋の製品の一部。
納豆、豆腐が主力。
大豆は全量丸美屋に納めています。小松菜は丸美屋の販売網を活かし、地域のスーパーに出荷しています。今後は、ニンニクや唐辛子、トウモロコシなどといった野菜も栽培し、経営を発展させていきたいと考えています。
取組の特徴や課題などを教えていただけますか?
大豆の圃場において。
今後は更に経営面積を広げていこうと考えています。始めた当初は、企業が農業に取り組むことに中々地域の理解が得られず、苦労しました。自分たちの作業ルートではないところで道路に泥が落ちていたことに苦情が出されたこともありました。しかし、地域あっての仕事なので、道路に泥を落とさないよう気をつけたり、地域の草刈りや祭などにも参加することで、徐々に溶け込んでいくことができました。今ではこちらから声をかけなくても農地を預けたいという話が寄せられるようになりました。預けてくれる方々の農地は、条件や場所にかかわらず可能な限り引き受けたいと考えており、農業委員会にも協力して貰っています。耕作放棄地や耕作放棄地になる直前の農地も多かったので、地力回復も考えなければなりません。10ha全てを大豆に使うのではなく、緑肥を栽培して、地力回復をしているところもあります。今後は反収を上げるための生産技術の向上なども進めていこうと考えております。
地域のために食育活動にも力を入れています。地域の小学校やお得意様と共に活動しています。農匠なごみは生産現場の見学を、丸美屋は工場見学を受け入れています。
今後農匠なごみは地域の方々と協力して今まで以上に国産大豆の生産、普及活動に取り組んでいきます。
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