なぜ農業に参入したのですか?

安心院町のビニールハウス1
安心院オーガニックファームの母体である有限会社むらおかは、有機農産物の集荷・卸を行う会社です。有限会社むらおかの営業担当であった村岡さんは、2009~2010年頃、関東の産地からの集荷拠点を築く目的で上京していました。
ところが、2011年の東日本大震災によって状況が一変します。福島第一原発事故の影響により、関東の農産物の販売が低迷することになったのです。逆に、九州の産地からの農産物の引き合いが強くなったため、急きょ九州での産地開発をすることになりました。
関東で知り合った株式会社TKF(現在の株式会社HATAKEカンパニー)の木村社長がこれに協力してくれることになり、九州での農業生産法人の設立に向けて動き出します。農業参入への支援が充実している大分県に相談して農地を探したところ、安心院町に、まとまった農地を確保できることになりました。
当初は、農業生産法人の代表取締役を木村社長にお願いする予定でしたが、現地での農業従事要件を満たせないことがわかりました。そのため、村岡さんが代表取締役となり、有限会社むらおかと株式会社TKFの共同出資で設立することになったのです。