なぜ農業に参入したのですか?

大麦若葉
宇佐オーガニックファーム株式会社は、主として大麦若葉を原料とした青汁製品の製造・販売を行う日本薬品開発株式会社の原料生産部門として設立された農業生産法人です。
日本薬品開発株式会社は、30年ほど前からアメリカを中心にヨーロッパ等広く販路を広げてきました。そして現地での原料供給を行うため、1991年からカリフォルニアで大麦若葉の栽培を始めました。
しかし、日本で栽培していた青汁用の品種である赤神力(あかしんりき)は、種苗法の関係から持ち出せず、米国では別の品種で代替えしました。気候風土の違いも影響し、色や味に違いが生じました。このため日本製の青汁と現地の青汁を混合して製品を製造してきましたが、日本製の商品がすでに定着していたこともあり、消費者の納得を得ることが困難でした。このため原点に戻り、国内栽培地である大分県北部地域での原料供給を拡大することとなりました。
また原料供給の安定化のため、2007年に日本薬品開発株式会社は特定法人貸付事業を活用して、宇佐市との間に協定を締結し、5haの耕作放棄地を賃借し、大麦若葉の栽培を開始しました。2010年に新たに10haの契約が可能となったこともあり、原料生産部門として農業生産法人(現在の農地所有適格法人)宇佐オーガニックファーム株式会社を設立しました。