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大地 家族農業経営の発展に向け政策の再構築を

 農業法人などへの雇用が増えているという。総務省「労働力調査」によると、農業部門の雇用者数は2008年42万人で、15年前の25万人から17万人増えた。一方、自営業主と家族従業者の合計は08年198万人と、15年前に比べ106万人減った。自営の家族農業経営が崩れていったことになる▼だが、農業の特質は、工業と違って、どこの国・地域でも家族経営が支配的なことだ。また、農業生産は、自然と切り離して行うことができない。自然の一部である土地を労働の対象にして、動植物の生命力を利用しながら、農業生産が行われている。農業は、その活動を通じて、自然を利用しながら保全し、保全しながら利用している▼家族農業経営は、その土地(農地)の自然の力(地力など)を維持し、増強して、次代に引き継ごうとしてきた。その家族経営が音をたてて崩れている▼「農政転換」がいわれている。釈迦(しゃか)に説法だろうが、農業の基本である家族経営の発展に向けて、あわせて自然環境の保全・増強に向けて、政策を再構築してほしいと思う▼また、独り立ちが困難になっている家族農業経営は、集落営農の組織化などの努力を重ねてきた。これを応援し、生産力を高める政策が必要だ。

 [2009-9-11]