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農業経営者研究大会 持続可能な発展見据え議論を

 全国農業経営者協会と全国認定農業者協議会、全国農業会議所は第47回全国農業経営者研究大会を6〜7日に都内で開催する。初日の全体会では、「経営継承〜農業の持続可能な発展を見据えて〜」をテーマに、グローバル企業のジョンソン社で日本法人の社長、会長、本社の役員を務めた日本ファミリービジネスアドバイザー協会の西川盛朗理事長が、長く繁栄する同族企業の条件について基調講演を行う。2015年農林業センサスによると、家族経営は農業経営体のうち約97%を占める。西川氏の講演から、同族企業の「もろさ」と「強さ」を踏まえた上で、同族企業が持続的に成長する仕組みを学んでほしい。
 また、「私の経営継承」と題し、(株)アグリたきもとの海道瑞穂代表取締役、(有)平田観光農園の平田真一取締役社長が、自身の経験を報告する。海道氏は、柔和な付き合い、意志の強さ、細かな観察眼と気配りなど、女性ならではの特徴で活躍する。平田氏は経営の志を伝えていくためには世襲以外に、実力のあるものが経営を担う選択肢も必要だと唱える。両者の報告から、経営継承のあり方が少しずつ変化している実情が見えるだろう。日本の産業界全体で後継者不足が進む中、新規就農者が2年続けて6万人を超える農業界では、「第三者継承」による農業の持続・発展を見据えることも大切だ。
 全国農業経営者協会は、設立から50年を超え、経営継承のあり方だけでなく、活動も時代と共に変化してきた。しかし、設立以来受け継がれてきた「農業経営の自立、農業の発展に資する」という目的は変わらない。
 変わる時代と変わらない目的――。今大会では、各会員が時代の変化に対応しながらも世代を超えて築きあげてきた技術や無形資産を引き継ぎ、経営を持続的に発展させるための方策を学び、議論する場になることを期待したい。

 [2018-2-2]