カテゴリータイトル

主張

すべての記事を読む

日本農業技術検定 より多くの大学生受験を期待

 2017年度「日本農業技術検定」(農水省・文科省後援)の受験実績がまとまった。過去最高の2万6701人が受験した。3級2万681人、2級5743人、1級277人という内訳で、前年度から約千人増加した。
 農業高校生を主な対象とする3級では、高校単位で団体受験する高校数、受験生徒数が年々増えており、本年度は1万6719人が受験し、8587人が合格。2015年度からすべての農業高校生が3級取得に取り組む東京都では、都立園芸高校(世田谷区)をはじめ、ほとんどの学校が80%以上の高い合格率を記録した。
 農業大学校生や大学生、JA営農指導員を主な対象とする2級の合格率は18%。難易度の高い試験に農業高校生2287人が挑戦し、12%の265人が合格した。中でも大分県立三重総合高校(豊後大野市)では、53人の3年生が受験し、55%の29人が合格。この学校と生徒の姿勢と努力は称賛に値するものだ。
 農業高校で、同検定が生徒の職業分野の資格や技能の取得を促進する「アグリマイスター顕彰制度」の評価対象となっていることや、合格者を入試で優遇する農業大学校や農業系大学が増えていることが、農業高校生の旺盛な受験意欲をかきたてる積極的な要因となっている。
 一方で、大学生の受験が進んでいない。本年度の受験者数は2級で277人、1級で21人。農業大学校生の2級1794人、1級89人と比べても著しく少ない。
 農業系大学の学生には2004年度まで、各都道府県が実施していた改良普及員資格試験があり、多くの学生が資格取得を目指した。現在はそれに代わるものがなく、学生が知識修得水準を測るという意識も薄くなってきている。大学での評価向上、学生の就職に有利な資格化など、運営サイドの努力も必要だが、自己啓発による大学生の同検定の積極的な受験を期待したい。

 [2018-2-9]