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大地 始動した民主党政権、国民目線を忘れずに

 いよいよ民主党政権の始動だ。期待と不安といえば平凡だが、掲げられた理想の高さと現実との距離をみれば、不安が先立つこともある▼例えば低炭素社会の実現だ。鳩山代表の高らかな呼びかけは、諸外国などから高い評価と励ましを受けた。しかし、高い国民負担や電気・自動車の激変をいわれるとためらいも生まれる。分かりやすい説明が欲しい▼国家予算の見直しもそうだ。マニフェストが描いた理想と、現実の国家予算とのかい離をどのように埋めるのか。国家戦略局がどう働くのか、まだ見えない▼農業については、まず「農業者戸別所得補償制度」だ。生産費と販売価格の差額を、全国一律に交付する発想は、多くの農業者に希望を与えた。しかし、生産費の高低などによって、新たに地域や経営間の格差を生むことになりはしないか、との懸念もある▼農地制度が大問題だ。民主党の政策集は「農地について、一筆ごとに規制する方式からゾーニング規制」に転換し、農振法と都計法を一体化すると書いた。民主党が主体となって修正したばかりの農地法を廃止して、土地立法の根本的見直しを行うというのだ▼高い理念という輝きが不安で曇っては困る。国民目線を忘れずに説明を願いたい。

 [2009-9-18]