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農作業死亡事故 声掛け合い、安全意識高めよう

 毎年350件前後発生し続けている農作業死亡事故。一般交通事故や建設業の事故が減少傾向にある中、農作業死亡事故の発生率は減っておらず、毎年4月以降の事故発生が目立つ。春作業が本格化するこの季節、農業者一人一人が安全な農作業を心掛け、事故の未然防止に努めたい。
 2016年の農作業死亡事故は312件で、このうち65歳以上が約8割を占める。年齢階層別では「80歳以上」が119件(38.1%)で最多だ。農作業中の事故は、使い慣れた「機械」「場所」で起こるケースが多い。ベテラン農家ほど油断大敵を肝に銘じなければならない。
 一方で、若い担い手の事故も毎年発生している。早くから農作業安全の知識・技術を身につけることは、先々まで安全に農業を行うことにつながる。講習会の開催や情報提供による啓発など、農業者全体の安全レベルを高めていく取り組みが欠かせない。
 農作業死亡事故を事故区分別にみると「農業機械作業に係る事故」が217件で約7割。機種別では乗用型トラクターによる事故が最も多く、同機種の事故原因は「機械の転落・転倒」が最多だ。
 こうした事故のほとんどが不注意や事故防止対策の不備が原因と考えられている。▼乗用型トラクターは安全フレームを立てているか▼農道周辺は草刈りするなど整備できているか▼歩行型トラクターは後退時に後方を確認しているか▼刈払機は保護メガネ(ゴーグル)を使用するなど安全な服装で作業しているか。これから暑くなると熱中症への警戒も必要となる。農作業の安全確認・事故防止対策を改めて徹底したい。
 農水省は3〜5月を重点期間として「春の農作業安全確認運動」を展開している。「まずはワンチェック、ワンアクションで農作業安全」――。お互いに声を掛け合いながら、農作業安全の意識をしっかりと高めていこう。

 [2018-4-20]