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農政解説

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食農耕論 正しい電気柵の設置・維持管理とは

〜獣害に強い地域づくりのために(上)〜
 農研機構・西日本農業研究センター鳥獣害対策技術グループ長 江口 祐輔

 獣害対策で電気柵やワイヤメッシュなどの防護柵を張る地域は多いが、設置方法に誤りがあったり、設置後の維持管理方法が適切でなかったりして十分な効果を発揮できない例が後を絶たない。そこで、被害の減少に結びつく柵の設置方法や管理方法を、2回にわたって説明する。

 電気柵は囲い柵の中で唯一、動物に対して攻撃(電気ショック)を加えることができる。しかし、設置上の注意事項も多いため、我流で設置すると効果が発揮されないことが多い。動物の鼻先や口元などの体毛がない部分で電気柵に触れると電気が体内を流れ、それが足元から地面に抜けていくときに電気ショックが発生する。動物は体毛のある部位で柵線に触れても、あまりショックを感じない。
 電気柵は、電気を柵に送り込む電柵器(本体)と電気を流す柵線、柵線を張るための支柱、柵線と支柱をつなげるガイシに分けられる。電柵器にはプラスとマイナスの2本の線がつながっており、プラスは柵線に、マイナスはアースにつなぐ。

 [2018-7-13]