カテゴリータイトル

農政解説

すべての記事を読む

参加者の考え引き出し合意へ ファシリテーション研修会を開催 全農会議所

 全国農業会議所(二田孝治会長)は2、3の両日、都道府県農業会議の職員を対象に、最新の会議の手法「ファシリテーション」を学ぶ研修会を都内で開いた=写真。
 ファシリテーションは会議の進行役(会議ファシリテーター)が参加者の考えを主体的に引き出し、合意をまとめていくテクニック。農業委員や農地利用最適化推進委員が人・農地プランの策定など地域の合意形成を主導するための手法として注目されている。全国農業会議所の稲垣照哉事務局長代理は開会のあいさつで「今までのやり方を見つめ直し、会議の幅を広げてほしい」と呼びかけた。
 研修会の前半では、茨城県東海村農業委員会の澤畑佳夫主任が地域の話し合い活動の事例を報告。同農業委員会では2016年度、村農業政策課と共催する農業集落座談会にファシリテーションを採り入れ、優良農地を守るアイデアを出し合った。座談会での話し合いなどをきっかけに、担い手に約34ヘクタールの畑を集積するなどの成果も生まれた。
 座談会では参加者が意見を出しやすい雰囲気を作り、最終的に参加者による投票で集落の方針を決定した。澤畑主任は「どのように方針が決まったのかが見えないと、行政や農業委員会に言われたから仕方なくやったという考えになる」と指摘。合意形成の過程を見える化した方式は、9割の参加者から支持を得たという。
 後半は(一社)会議ファシリテーター普及協会の釘山健一代表と小野寺郷子副代表を講師に迎えたセミナーを実施。実際に班に分かれて意見交換しながら、発言しやすい雰囲気作りのコツや全員に発言を促す手法など、ファシリテーションの基礎を学んだ。
 研修会の参加者からは「会議への考え方が180度変わった」などの感想が寄せられた。

 [2018-7-13]