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鳥獣害対策

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【ストップ鳥獣害】(147) 地域ぐるみで電気柵設置、維持管理も 京都市

 京都市は地域ぐるみの防除を第一とした鳥獣害対策を進めてきた。山すそにある同市右京区嵯峨北部地域もその現場の一つ。個人での対策に限界を感じ、2015年に地域が協力して10キロに及ぶ電気柵を設置した。市の支援のもと、維持管理も地域が担っている。
 「棚田や畑は地域の宝。なんとかして守っていかなければ」と語るのは、同地域樒原地区で稲作を営む川勝聡さん(62)。中山間地域の同地区は古くからの棚田が数多く残り、農地の7割以上を水田が占める。長年シカやイノシシの被害が絶えず、春は田植え直後の稲、秋は収穫直前の穂を食べられていた。
 農家はそれぞれネットや柵で農地を囲って対策をとった。しかし、個人では作業や資金の負担が大きく、適切な設置や管理の方法も分からずに獣の侵入を防ぎきれなかった。周囲との協力なしには農地を守りきれないと、3年前に地域で話し合い広域の電気柵の設置を決めた。

写真説明=樒原地区の柵の設置には地区内の全農家が協力

 [2018-10-26]