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大地

 ▼手元に、会計検査院の05年決算検査報告書の一部「外国産米の在庫及び損益の状況について」がある。あまり知られていないので紹介することとしたが、MA(ミニマムアクセス=最低輸入機会)米の問題点をこれほど明確にした資料はないと思う▼示された問題の第一はうなぎ昇りの在庫量だ。いろいろ数字があるが06年10月末で189万トン。当初は毎年0.8%、関税化してからも0.4%の輸入増を迫られた。これが売れないから、在庫は積み上がるばかり。報告では、05年末で3年以上の保管米が56%にもなっている。国産米の在庫は90万トン余だ、考えさせられる▼次はMA米の損益だ。報告は01年頃までは売買で利益が出たが、その後は赤字年が多いと指摘。05年には22億円もの赤字だ。加えてMA米の保管料がある。報告では05年度まで937億円もかかったと指摘(05年のみで170億円)。さらに報告には「港頭倉庫の収容力がひっ迫し」と書いてある。これからも毎年77万トンも入ってくるMA米をどこに置くのだろう▼検査院の報告は最後に「損益の健全化に向けた更なる努力が望まれる」と結んだが、MA米が不要だとしか読めないと思う。

 [2008-10-3]