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【列島最前線】見て、食べて、くらし鮮やか 「花ある生活を」 神奈川・伊勢原市 加藤花園

 エディブルフラワーとは文字通り、食用(Edible)花(Flower)のことだ。花を食べる文化は世界中に存在し、日本では食用菊などが有名だが、現在の食用花は、欧州から日本に1980年代に伝わり、流行から文化へと定着しつつある。色鮮やかな花たちは、日々の生活に彩りや癒やしなどを与えてくれる。

 神奈川県伊勢原市で30種類以上のエディブルフラワーを生産する加藤京子さん(58)は、夫の重治さん(59)、娘の蘭さん(34)の3人で加藤花園を経営。花卉栽培を中心に、野菜苗のほか、地域で連携してコメも生産している。
 「花のある生活をしてほしい」。そんな思いを常に持つ京子さんは、20年前にガーデニング講師としてJA女性部で講演した際に、プリムラ、ジュリアンの花を丸ごと入れたゼリーを参加者に振る舞った。重治さんがオランダ留学した時に、欧州では食用花が一般的に使われると知っていたからだが、これが予想以上に大きな反響を生んだ。
 食用花の話が人伝いに広がり、レストランやホテルなどから使ってみたいとの相談が増えるようになった。しかし、国内では花を食べる文化が定着しておらず、京子さんは海外文献や、留学経験のあるフレンチシェフなどの話も参考にしながら、試行錯誤を重ねて生産に取り組んだ。
 周りからの協力もあり今では、土壌、水、肥料や生産管理の技術を確立させ、パンジーやゼラニウム、アリッサムなど安心して食べられる花を提供する。

写真説明=「花のある生活」を提供する加藤花園。左から重治さん、京子さん、蘭さん

 [2019-1-1]