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MY STYLE 地域農業守る担い手育成に力 山形市 村木沢あじさい営農組合

 山形市の(農)村木沢あじさい営農組合は、地域と協力して担い手の確保と育成に力を入れている。労働条件や指導方法を見直し、職員が継続して働ける環境を整えた。現在は26〜42歳の7人の男性職員が「農メンズ」の愛称で農業に従事。地域の農業を守るため、農作物の栽培だけでなく、生産品の加工や販売にも取り組む。

 農メンズは農作物の生産に加え、製品のPRや地域のイベントでも活躍。同組合が開く枝豆やサトイモの収穫体験に指導員として参加するなど、積極的に消費者や住民と交流している。農業の担い手だけでなく地域全体に元気を与える存在として、周囲からの期待は大きい。
 彼らを定着させるため、同組合が力を入れたのが労働条件の整備だ。給料は毎月定額で、社会保険などの福利厚生を完備している。休日は平均して月に7〜8日と、会社員並みの水準としている。
 正職員は事務関係も含めて13人。組合の役員が知り合いの紹介などのつてで候補者を探し、新たに農業をしたいという人を地域の内外から募集した。
 代表理事の開沼雅義さん(72)は「職員は地域全体の後継者として雇用している」と話す。同組合は、地域の農家270人が出資。後継者が不足する中、その対策として組合で若者を雇用し、地域全体で担い手として育成しようと決めた。
 とはいえ、農作業の指導には苦心した。職員のほとんどは農業の経験がなく、はじめは役員が付きっきりで教えていた。しかし、生きた技術を身につけるには自分で試行錯誤することが必要と判断し、方針を転換。作物ごとに担当者を決め、各自が責任を持つ体制に改めた。職員は任された責任を果たそうとこれまで以上に懸命に取り組むようになり、着実に成長しているという。

写真説明=地域の農業を支える農メンズの7人

 [2019-1-11]