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農業者年金 メリット多く、有資格者は加入を

 2月から確定申告が始まる。昨年も全国各地で自然災害が発生した。その影響で思うような所得をあげることができなかった方がいる一方、納税に複雑な思いを抱き、「節税」を模索している方も少なくないだろう。農業者年金には大きな節税効果がある。
 農業者年金に加入すると、その年に支払った保険料の全額が所得税・住民税・復興特別所得税の「社会保険料控除」の対象になる。つまり、保険料全額が所得から控除されるため、その分課税対象所得が下がり、税金が安くなる仕組みだ。では、いくら税金が安くなるか。おおむね支払った保険料の15%から30%安くできると試算されている。
 節税額は、課税対象所得の金額に応じて適用される税率や保険料額によって差が生じる。例えば、課税対象所得195万円以下の場合、保険料月額2万円だと約3万6千円、同6万7千円だと約12万1千円節税できる。課税対象所得が330万円超695万円以下の場合では、保険料月額2万円で約7万3千円、同6万7千円で約24万5千円の節税になる。さらに、経営主が生計を一つにする配偶者やその他親族の保険料を支払った場合は、その合計額を経営主の所得から控除できるため、節税効果はさらに大きくなる。
 農業者年金に加入することで、将来年金が受け取れる老後への備えだけでなく、前述した通りの節税効果を保険料を納めている間、毎年享受できる。銀行などに貯金して利息を得るよりも、現状ははるかにメリットが大きい。他に類をみない有利な「長期投資商品」とも言える年金制度なのだ。
 農業者年金のメリットは数多くある。節税効果にだけ着目しても加入しないと「損」をすると言っても過言ではないだろう。申告書の「課税される所得金額」欄にある程度の数字が並んでいながら未加入の有資格者には、加入することをお勧めしたい。

 [2019-1-18]