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大地 構造改革の思想はどこへ

 次期「食料・農業・農村基本計画」の新政権下での検討が始まった。企画部会当日は24頁に及ぶ文書「政策課題の整理」が委員に配られた▼柱は「食料の安定供給の確保」「農業の持続的発展」「農村の振興」の3つ、その下に「食の安全・安心の確保」「食料の安定供給」「戸別所得補償制度の創設」「農業・農村の6次産業化」「多面的機能を有する農村の活用」「食料自給率の向上」などの政策課題が並ぶ▼基本計画は基本法に基づき向こう10年間の政策のあり方を示すもの。5年ごとに見直され、今回は3度目となる。一見してわかる現行計画との違いは「望ましい農業構造の確立に向けた担い手の育成確保」の項がすっぽりと抜け落ちている点だ▼政権が交代したのだから当然なのかも知れないが、基本法に盛られた構造改革の思想はどこに行ったのか。「農業構造の展望」など前政権の遺物との判断か、それとも来年の参院選を見据え封印したのだろうか▼それにしても官僚諸兄の政策づくりへの情熱は雲散霧消したかの体だ。大臣への従順を決め込み、声一つ上げない態度には歯がゆさを通り越し、憤怒さえ覚える。農政立て直しの重要な時期だ。官僚よ信念を貫けと言いたい。

 [2009-10-30]