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農政解説

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なんでも聞いちゃえ アグリの話「教えて!通商協定のこと」

 瑞穂 EPA、FTA、TAG、TPP……何が何だか分からない。
 耕一 瑞穂どうしたの?
 瑞穂 通商協定の勉強なんだけど、英語の略称ばかりで全然頭に入らないの。もう、どこかのアイドルグループじゃないんだから。
 耕一 瑞穂、落ち着いて。おじさんも協力するから一つずつ覚えていこう。
 瑞穂 おじさんごめん。えっと、それじゃあEPAとFTAの違いを教えて。EU(欧州連合)とはEPAだったのに、米国との交渉では実質的なFTAとか言われるのはなんでなの?
 耕一 FTAは自由貿易協定、EPAは経済連携協定の略称。FTAが物品の関税やサービス貿易の障壁を撤廃・削減するなど、協定内容をいわゆる貿易関連に絞っているのに対し、EPAはこの貿易にプラス投資や知的財産の保護などさまざまな分野のルールを決めているんだ。EPAの方が幅広い経済関係の強化を目的としているんだよ。
 瑞穂 米国との交渉ではTAGなんていう呼ばれ方もしているけど。
 耕一 TAGは物品貿易協定と訳されているね。TAGのGは「Goods(モノ)」のことで、協定の範囲をモノ、つまり物品の関税に絞っているんだ。協定範囲の広さでは「EPA>FTA>TAG」という順番になるんだ。
 瑞穂 なんだ、米国との交渉範囲は狭いのね。
 耕一 それがそうでもないんだ。TAGの交渉開始が決まった昨年9月に採択された日米共同声明には「この協定の議論の完了の後に、他の貿易・投資の事項についても交渉を行うこととする」という一文が入った。少なくとも将来は、物品関税にとどまらない広範な協定になるとしか思えないんだ。

 [2019-1-25]