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農政解説

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インバウンド 来年4千万人の目標達成へ 農山漁村も受け入れに工夫

 訪日外国人観光客(インバウンド)数を2020年に4千万人とする政府目標のもと、農水省は農山漁村にもインバウンドを呼び込もうとしている。地域でインバウンドを受け入れるには宿泊先の農家だけでなく、地域が協力した体制作りが欠かせない。宮崎県五ヶ瀬町では農家や町、NPOが一体となって、農泊や農村体験の環境を整え、積極的な受け入れを展開している。

 同町桑野内地域の農家民泊「ますがた」は、毎年約200人の宿泊客を受け入れる。経営するのは祖父の佐伯光男さん(93)と義娘のちえ子さん(68)ら3世帯の家族。13年前に農泊を始めた。宿泊客の約3分の1がインバウンドで、中国や台湾、シンガポールなど、アジアの留学生が中心だ。2人とも日本語しか話せないが、困ったことはほとんどないという。留学生の多くは日本語ができ、そうでなくても、身ぶりや筆談で意思疎通している。
 同地域では現在、合わせて7戸が農家民泊として常時宿泊客を受け入れている。約20年前に地域を盛り立てようと住民が話し合い、グリーン・ツーリズムの受け入れを決めたのが始まり。町と観光協会もこれを後押しした。町内の農家民泊を紹介する英語のパンフレットを作るなど情報発信して、宿泊予約の窓口にもなっている。
 ちえ子さんは「家にいながら世界旅行ができるみたい。楽しんで受け入れている」と笑顔で話す。

写真説明=日本の伝統文化を学べるとインバウンドに人気な五ヶ瀬自然学校の餅つき体験

 [2019-2-1]