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農政解説

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なんでも聞いちゃえ アグリの話「教えて!外国人受け入れ制度」

 瑞穂 ねえ、おじさん。最近、近所の農場で外国の人が働いてるのをよく見かけるね。
 耕一 ああ、それは外国人技能実習生だね。
 瑞穂 技能実習って?
 耕一 途上国などへの技術移転を目的とする外国人材の受け入れ制度だよ。農業ではおよそ2万4千人が働いているんだ。
 瑞穂 人手不足の農業現場にとっては貴重な人材だね。でも技術移転が目的ってことは、いずれは帰国しちゃうんでしょ?
 耕一 そう。趣旨はあくまでも人材育成による国際協力だから、制約も少なくない。実習期間は基本的に最長3年で、優良な受け入れ機関に限り最大2年延長できるよ。
 瑞穂 なるほど。期間以外にも制約はあるの?
 耕一 作業内容も限られていて、耕種では施設園芸と畑作・野菜と果樹、畜産では養豚と養鶏と酪農の2職種6作業が対象だよ。一人の実習生が従事するのは1職種1作業で、受け入れ機関も原則1カ所。だから、例えば農閑期に他の産地や作目の経営体で実習することはできないんだ。
 瑞穂 確かに、作目や地域によっては1年を通して作業できない場合もあるよね。そういう点では、ちょっと使い勝手が悪いかも。
 耕一 こうした背景を踏まえ、政府は別の仕組みも整えているよ。2017年には地域限定で規制緩和ができる国家戦略特区を対象に、外国人の就労が解禁された。派遣事業者が雇用し、要件を満たす経営体に派遣するんだ。

 [2019-2-15]