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農業水路の「魚の棲みやすさ評価プログラム」の開発〜魚の棲みやすさを見える化し、保全活動に活用〜

 自然に優しい農業水路を目指して、農研機構農村工学研究部門は、農業水路に生息する魚と水路環境を簡単に調査し、魚の棲(す)みやすさを計算プログラムによって簡易に評価する方法を公開しました。

◎農業用の水路は魚のすみか
 農業水路は、田んぼに水を引き、その排水を川へ流すためにつくられた人工の施設ですが、さまざまな生き物のすみかにもなっています。誰もが名前を知っているメダカやドジョウ、ナマズなどの魚も、水路が主なすみかです。最近では、さまざまな環境の変化に伴い、魚が棲みにくい水路が増えてしまいました。これに対して、自然環境にも配慮して、魚が棲みやすい水路を目指す取り組みが全国で広がりつつあります。
 水路の魚の棲みやすさを改善するには、まずは水路の現状を知る必要があります。しかし、水路に棲む魚の種類や数は地域によってさまざまです。一見すると同じような水路に、数十種類の魚が棲む地域もあれば、数種類しかいない地域もあります。このため、水路が魚にとって棲みやすいかどうかを判断するのは、実は簡単なことではありません。

◎棲みやすさの評価方法
 そこで新たに提案した方法では、他の地域との比較ではなく、地域内の水路に設けた複数の区間の間で、棲みやすさを5段階で相対的に評価します。

写真説明=魚を捕るための網を設置する

 [2019-3-22]