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10アール250グラムでOK 水稲用除草剤粒剤が誕生 ドローンでの散布が効率的に

 ドローンによる農薬散布が広がり始めた。2018年度は約2万7千ヘクタール(12月末までの農水省速報値)と、年々増えている。ドローンで効率的に散布できるよう10アール当たりの散布量が250グラムで済む水稲用除草剤の粒剤が誕生した。農業者の省力化につながることが期待されている。

 日本農薬(株)は3月22日、「ツルギ250粒剤」を発売した。10アール当たりの散布量が250グラムに抑えられる。比重を加味すると、単純に4倍とはならないが、10アール当たりの処理量が従来の1キロ粒剤と比べ、約1.8倍量をドローンに載せられる。タンクの容量が10リットルの場合では1度のフライトで約1.8ヘクタールを散布出来る計算だ。
 少量散布を支えるのが拡散性。「高濃度自己拡散処方」で薬剤が圃場の隅々まで行き渡る。「完全浮上型製剤」で粒が浮いて拡散が目で見てわかりやすい。水面を均一に広がり、動きながら崩壊して有効成分を拡散する。パックに入ったジャンボ剤の中身のような性質だ。水田に均一散布しなくても効果が高い。
 ドローンが圃場を往復する回数も減らせる。剤が広がりやすいため、散布面積が小さくて済む。実証試験では1ヘクタールを9往復かけていた圃場での散布が3往復に短縮できた場所もあった。飛行時間も3分の1だった。圃場の形状によって、多少の誤差はあるという。農業法人などの大規模圃場での省力化に加え、中山間地域で圃場が点在した場所での活用も期待できる。

写真説明=試験では1キロ粒剤に比べ、散布効率が3倍になった

 [2019-4-12]