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【NEWS そこが知りたい】有機農業 農水省が生産強化へ

 農水省の食料・農業・農村政策審議会の果樹・有機部会は8日、有機農業を推進する方針について中間取りまとめを行った。国内外で有機農産物の需要が高まる一方、生産は伸び悩んでいる。同省はこれを受け、施策の枠組みを抜本的に見直す。有機農業の在り方が岐路に立っている。
 同省は有機農産物の生産を強化していく方針。新たに農業経営を始める新規参入者を有機農業の技術の習得や経営面で支援する他、地域の取り組みを支える仕組みも検討する。昨年11月に同省が開催した有機農業を振興する自治体ネットワークの準備会合には、自治体や民間企業ら80近くが参加した。
 有機農産物の日本農林規格(JAS)は、規格の基準を満たしていても費用や手間がかかり取得しづらいことが問題とされていた。同省は申請の手間の軽減や支援体制を作り、認証を得やすくすることも検討。
 同省は2017年の有機食品の市場規模を、2009年から4割増加した1850億円と推計した。需要が広がり始めた中、国内の流通量の3割ほどは輸入しているのが現状だ。2017年度の有機農業の取り組み面積は全耕地面積の0.5%に当たる2万3千ヘクタールにとどまった。
 海外の需要も高い。EUに輸出する有機食品は2014年から2016年の3年間で茶は倍増し444トン、梅加工品は6倍の44.6トンに増えた。

 [2019-4-19]