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「自慢の伝統作物」 岐阜市 島ごぼう

 岐阜県が認証する「飛騨・美濃伝統野菜」22品目の一つ。岐阜市を流れる、ウ飼いで有名な長良川流域北側の島地区でのみ栽培されている希少野菜だ。
 栽培が始まったのは約100年前の大正時代で、当時は「二才」と呼ばれていた。1947年(昭和22)頃から関西市場に出荷されるようになったことをきっかけに「島ごぼう」に改名された。
 以前は盛んに栽培され、戦時中の1943年(昭和18)には15ヘクタールの作付けがあった。だが、手作業で深く掘り下げるなど収穫作業が重労働で、高齢化とともに減少。伝統野菜を後世に残したいという同地区の農政推進委員会の委員10人が、種を自家採取しながら約10アールでつくるだけになった。
 収穫時期は4月から6月上旬まで。JAぎふの農産物直売所「おんさい広場」などで、1300〜1400袋(1袋200〜240グラム)が販売される。地元でしか買えないため、この時期を心待ちにしているファンが多いという。
 長さ30〜40センチと通常のゴボウに比べて短形で、側根が多いのが特徴。歯切れのいいしゃきしゃきとした食感で、芳香が高く、風味が豊かだ。
 8割が水分のためビタミン群の含有は少ないものの、食物繊維が。1.8%と豊富で整腸作用やコレステロールを引き下げ、血糖値の上昇を抑える働きがある。せきやたんの薬としても使われてきた。スタミナドリンクに使われるアルギニンも含まれることから、昔から「精のつく食べ物」と言われてきた。
 食べ方は「ごぼうめし」(混ぜご飯)や、牛肉との煮物などがお薦め。

写真提供=岐阜県

 [2019-4-26]