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大地 戸別所得補償制度は公然と議論を

 先月の食料・農業・農村政策審議会の企画部会に、戸別所得補償制度の概要が示され、同時にこれについての意見の募集も始まり、ようやく新政権の農政が動き始めたようだ▽しかし、この制度、示された概要だけではなかなか理解しがたい。果たして民主党の約束するすべての米販売農家の期待に応え得るのかどうか、議論百出なのだ▽企画部会での主な論議も、米の生産費が全国の平均を上回る農家が戸数で3分の2、生産量で3分の1だ。これを見捨てるかとの意見、中山間地域などはとても平均生産費に対応できない、など、立地、経営の差をどう扱うのかについて議論が集中した▽ありていにいえば、この制度は小さな農家や中山間の米農家を切り捨てるのではないかという心配だ▽さらにいえば、米の生産調整を選択制にして、米余りで米価が大きく下落すれば、交付金がどんどん膨らみ、国民に支持されなくなるという人もいる▽これらの意見は民主党の本意ではないと思う。情報、理解の不足が様々(さまざま)な疑問を生んでいる。意見を募集しても、それがどこでどのように扱われるかもよく分からない。公然と議論して欲しい。推進本部は非公開だが、資料は公開されて、少しほっとしたが。

 [2009-11-20]