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老後の安心に農業者年金を

 昨年11月、国連が2009年版「世界人口白書」を発表した。世界一の長寿(平均寿命)は、日本の女性で86.5歳、男性はアイスランドで80.4歳。日本の男性は79.4歳で第4位だ▼65歳まで生きた人の平均余命は、日本の男性が18年で83歳、女性が23年で88歳まで生きられる。農業者の場合は男女ともこれより4年長生きだ▼65歳で元気な農業者は平均90歳前後まで生きられることになる。長寿は誠に喜ばしいことだが、一方で「老後の不安」もつきまとう▼四国のある農業委員会が20代〜60代の農業者600人に聴き取り調査した結果を見せてもらった。8割の農業者が老後に「不安」を感じている。不安の内容は「経済面」が55%を占め、次いで「健康面」が3割弱▼経済面の不安はやはり年金収入だろう。農業者年金に加入している人はわずか6%。国民年金の収入だけでは心細く不安というのは当然のこと。だが、農業者年金について「加入したくない」「わからない」という人が全体の4分の3にものぼる▼新しい農業者年金制度は、長寿社会を生きる農業者の生涯所得の確保と「老後の安心」に欠かせない。メリットの多い公的制度だ。女性も含む多くの農業者に理解を広げ、加入を勧めたい。

 [2010-2-5]