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農業とムラを本音で語り合う

 山形県置賜地域の知人たちのグループから「百姓交流会」の案内が届いた。1970年代から運動を始めた仲間たちが還暦を迎えたこともあり、久しぶりの交流を企画したのだという▼案内状には、歴史的転換を迎えたものの「この国の農業とムラはどこへ向かおうとしているのか定かではありません」とあった。さらに、深刻化する不況、低迷する農産物価格、一層の地域間・産業間格差の拡大…。もう一度原点に立ち返り、これまでの実践を持ち寄って、これからの農業とムラを本音で語り合おうとの呼びかけだ▼今、水田農業地帯を歩くと、戸惑いがある。米の戸別所得補償は定額交付金が10アール1万5千円だが、米粉用や飼料用米、稲発酵粗飼料は10アール8万円の交付金になる。水田農家に8万円出るなら、飼料高にあえいできた畜産農家にも相応の配分をと、飼料用米の取引価格の値下げが始まった。1キロ46円が35円に、30円が20円にといった具合だ。耕畜連携交付金が10アール1万3千円加わる稲発酵粗飼料にも、同様の動きだ▼東北、北陸では、それよりも大豆転作がどうなるか、激変緩和措置があるとはいえ、動揺は大きい▼農家は経営の安定と持続を求めている。地域の実情にあった体系的な政策がほしい。

 [2010-2-12]