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不安残る日本酪農

 政府は2月中に酪農・畜産の価格・政策をまとめる。いろいろ材料をまとめ、公表し始めているが、資料を読むほど気持ちが沈んでいくのを抑えられない▼とくに酪農のことだ。これも衰退産業の仲間に入ってしまったのだろうか▼まず酪農家戸数。減少のテンポが強まり、数年もすれば2万戸を切る気配だ。頭数も減っている。150万頭の大台を割りかねない状況だ▼つい10年程前には酪農家戸数は減っても、残った酪農家が頭数を伸ばしてカバーしたのだが、今は1戸当たり頭数は伸びても全体の減少を止められない▼搾乳牛1頭当たりの所得は2001年で約24万円、09年は12万7千円と約半分、1日当たり家族労働報酬も1万5千円から7600円へと、これも半分になった▼とどのつまり、残った酪農家は必死になって増頭を重ね、高い飼料を食わし、牛の命を縮めて搾乳量を高める。08年の経産牛1頭当たりの搾乳量は初めて全国平均8千キロを超えた。たぶん日本酪農だけだろう▼エサ高は収まらない。こんな牛飼いをこれからも続けられるのだろうか。草酪もあるではないか▼民主党は酪農にも戸別所得補償方式を取り入れたいという。加工原料乳補給金制度も見直し時期に入ったようだ。

 [2010-2-19]