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大地

 ▼協同普及事業が始まって、今年で60周年を迎える。全国に普及指導員は現在約7800人、全国387か所の普及指導センター(09年4月現在)を拠点に、農業者へ農業技術の指導や情報提供などを行っている▼普及をめぐっては「高度な農業者についていけない」などさまざまな議論があったが、時代の変化に対応しようと、05年にそれまでの改良普及員と専門技術員を普及指導員に一元化した▼ただ、普及指導員は従来よりも農業者に遠い存在になっていないだろうか。都道府県行政の合理化で広域化がより進んでいる。しかも、本来の仕事よりも行政の資料作りに多くの時間を割いているという担当者の嘆きを聞く▼また、気になることがある。農水省は8月1日から組織再編で、協同普及事業の担当を経営局から生産局の技術普及課へ移した。技術指導に専念することを宣言したようなものだ▼普及組織は近年、技術指導だけでなく、農業簿記指導、法人化など経営面の指導に力を入れていた▼担い手に必要なのは経営力である。最終的には普及事業を実施する都道府県の判断になるが、担い手育成が急務な時に、経営指導が弱まらないか心配である。

 [2008-10-17]